海外で風邪を引いたら本気でツラい

海外で初めて風邪をひいてしまった。しかもイランで。お腹の調子が悪くなる、というのはよくあるのだが、風邪を引くのは初めてのことでしかも予期していなかった。

風邪の原因は?

原因はいろいろと考えられる。テヘランをぶっ通しで9時間歩き続け、真夜中に飛行機で別の都市へ移動。とにかく移動しまくる。真夏のドバイからいきなり冬のイランに来たこと。気温差というよりも冬の乾燥にやられたのか日に日にのどがいたくなる。そしてついに4日目あたりに、全身が痛い(筋肉痛ではない)、悪寒がする、起きるのがつらい・・・「あれ、これ風邪じゃね?」という気づきへ。


しかし1番の大きな理由は、食べ物だと思う。いかに疲れようが乾燥しようが、そこそこのものを食べていたら免疫力もアップするだろうし、なんとかやっていける。しかしイギリス、エチオピアを上回るほど食べ物が残念すぎるイランでも書いた通り、イラン飯はとにかく不味い、バラエティが少ない、まともな飯屋がない、の絶望的な状態。食べたくても食べたくても満足出来る食事がないのだ。

決して好き嫌いが多い人間ではない。というは大概のものは食べる。むしろそこそこのものだって美味いと感じられる幸せな人間だとそれまでは信じていた。イラン飯に会うまでは・・・しかし、もう一度念を押して書くと、イラン飯の味は、どうやったらそんなもんが作れるのか?といった「平成の常識・やってトライ」娘が作ったようなものしかない。

既製品のジャムでさえもジャムがどうやったらこんな味になるのか?と本気でイランジャムに問いたくなるぐらいのレベル。一見おいしそうに見えるパンケーキみたいな菓子パンでさえも、「え?」と自分が食べたものは何だったけ?と考えてしまうぐらいなのだ。唯一安全圏といえるのが、デーツとチョコぐらいである。とまあイラン飯を酷評してしまったが、イランはいい国です。食べ物を除いて。

旅の道中で風邪を引くことのつらさ

普段であれば、会社を休んで自宅で休養。ということができるが今はイラン。最大のミッションは観光である。せっかくの旅なのに、休んでなんかいられるか!という思いと個人ツアーを組んでしまったがために、ちょっと無理をしてでも外にでなければならない、という過酷なミッションがのしかかる。

そこで編み出したのが、短時間で最大限の回復を試みようという方法である。そう、悟空がメディカルマシーンで回復を図るように。

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ということで観光以外の時間はすべて睡眠をとり、回復を図ることに。薬もなければ、免疫力回復に必要なご飯もないため、「寝る」しかないのだ。そのため回復にかなり時間がかかった。しかしイラン旅の最後まで回復することはなかったが。

風邪の間は、とにかく何もやる気が起きない。体を起こすのも精一杯。万年元気な私にとって、風邪がこれほど精神、体力的にこたえるものだと改めて思い知った。風邪の間はとにかく脳内は、おにぎり、おかゆ、味噌汁、薬の順番にマッチ売りの少女のごとく幻想だけが浮かぶ。

そして常に考えていたのは、「日本に帰りたい」。どうやら風邪は人間を弱気にするようで、なぜか母国に帰りたい、それだけを考えていた。

すっかり弱気になり、ただただ美味しいご飯が食べたい、という単純な欲望のみを持ってドバイに帰国したのだが、あれまあびっくりするぐらいの早さで風邪は治りましたとさ。ドバイの温かい気温と自作のたまご粥をがっつり食べて汗をかいたおかげだろうか。

というわけで海外で風邪を引くことのおそろしさを知った一件。乾燥と食べ物には本気で警戒せねば。