【2018年版】ドバイの治安情報!ドバイ在住者が徹底解説

ドバイに移住する前に、インド人の上司から言われた一言を今でも覚えている。「ドバイは女性が一人で暮らすには、危ない場所だよ」と。果たしてドバイは本当に治安が悪いのか。ドバイに住んで3年目の邦人が感じるドバイの治安についてお伝えしたい。

観光客数が物語るドバイの治安の良さ

ドバイの治安レベルを物語る上で手取り早いのが、ドバイが観光地としてどれだけ人気かという点である。ユーロモニター・インターナショナルという調査会社が発表した2017年の世界の人気観光都市ランキングで、ドバイは第6位にランクインしている。ちなみに東京は970万人でアジアの首都ランキングで第8位になっている。



Euromonitonr Internationalよりデータを参照してランキングを作成

そもそも治安が悪ければ観光客は来ない。しかし、ドバイは世界で6番目に旅行者が訪れる都市だ。それだけ世界中の観光客が納得するレベルの治安だといっても過言ではないだろう。

公共の交通機関は安全?

ドバイの主な交通機関である無人メトロは、清潔で揺れも少なく乗り心地はよい。日本の電車のように、時間通りに来ることも特筆すべきだろう。日本でいう新橋とお台場間をつなぐ、ゆりかもめ線のような乗り心地、というのが一番近い例えかもしれない。

ドバイメトロにも女性専用車両があるので、女性はこの車両に乗れば安心。

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ピンクの線の向こう側が、男女混合車両。混雑している時にはこの線をまたがないようにギリギリのところで踏ん張る男性の姿が見られる。

夜中に出歩くのは危険?


これは場所によると思う。もちろん人通りの少ない中であれば多少は気をつけるだろう。それは日本も同じだ。ただドバイをよく観察していると、どうやら夜の方が人が活発なのだ。レストランを見れば、だいたい10時ぐらいでも新規のお客さんが来るぐらい繁盛している。

世界最大規模のドバイモールは、木曜の夜(こちらは金、土が休日)には夜中の12時ぐらいまで営業している。そのため夜11時になっても子どもも含め、買い物や食事をする人でモールは賑わっている。むしろ夜中になるにつれて人が多くなるという不思議現象が起きる。というのも昼間は暑いため、涼しくなる夜になってみな活動を始める、という理由もある。

夜中までドバイモールにいたとしても、モールのタクシー乗り場からタクシーに乗れば、そのままホテルに帰れるので安心。ちなみにメトロも平日は12時、木曜、金曜は深夜1時までと日本並の稼働率を誇っている。

危険な地区ってあるの?

ドバイではあそこは危ないから行くなといった場所はほとんどない。ドバイに長らく住む人々に聞くと、「昔は、人さらいなんていう犯罪もあったけどねえ」だとか、「あの辺はギャングがうろついていて警察が一斉検挙したんだぜ」と言った話も出るが、それもずいぶん昔の話。今のドバイしか知らない人間からすれば、驚きだ。

どうしても危険そうな場所を挙げろと言われれば、仕方がなく低所得者世帯が比較的多く住むデイラ地区をあげるかもしれない。デイラ地区は、ドバイ国際空港から車で20分ほどの場所にある。「古き良きドバイ」を体感する場所として、観光地にもなっている。

別に観光客を狙った強盗や略奪が頻発しているわけではない。が、夜中一人(特に女性)で歩くにはちょっと気をつけた方がいいかもしれない、というレベルだ。

ちなみにその地区には日本人村と呼ばれる、日本人の駐在員が多く住むマンションがある。彼らが何事もなくやっているのを見ると、危険というには程遠い場所だろう。夜に女一人で歩いてみたが、特に危険なこともなかった。

ただ歩いている人がメンズ90%とちょっと女一人で歩くには気まずかった。街中で見かける女性は、手持ち無沙汰そうにしいて、風俗的な雰囲気を醸し出しているアジア系の女性ぐらいである。男性の場合だと彼女たちから積極的に売り込みが行われるらしい。

イスラーム教の国ならではの作法


治安レベルは申し分ないのだが、実は落とし穴もあるドバイ。ドバイが位置するアラブ首長国連邦(UAE)はイスラーム教の国である。イスラーム教の国ならではのルールがある。日本では問題ないことも、ドバイではNGになることもある。

2017年の7月にはカップルと見られる日本人観光客の男女2人が、「婚前交渉」と「公共の場で泥酔している」ということで罪に問われた。高級ホテルのバーで酒を飲んだ後、路上に止めていた車内で性行為に及んでいるところを私服警官に発見されたという。

ドバイでお酒が飲めるのは、お酒販売のライセンスを持つホテル内のレストランやバーだけだ。バーやレストランでお酒を飲むのは構わない。イスラーム教徒でも飲んでいる人はたまにいる。ただ、それがホテルの外などの公共の場になると「泥酔」していてはいけないのだ。

金曜の夜の新橋駅あたりにいそうな、酒で強気になり叫んだり、その辺の人に絡んだり、座り込んだりしている人はドバイでは全員アウトである。酒を飲んでも、公共の場にまで持ち込むなというやつだ。

また2017年の8月には、手術前の”女性”がみだりに”女性”の格好をしているとして、シンガポール人の性同一性障害の女性が拘置所に移送された。UAEにおいては、男性が女っぽい格好をする、そしてまた逆も違法となる。

さらに同年の10月には、イギリス人の旅行者が男性の尻に触れたことで、懲役3年を言い渡された。男性は混雑したバー店内で、飲み物を運んでいたところ飲み物がこぼれそうになり、手を出したところ偶然そばにいた別の男性客の尻に触れてしまったという。

ゲイが多く集まるバーはドバイにも存在するが、やはり公式にはタブーになっている。常に危険との背中合わせなのだ。

知らないとうっかりでこんなことになってしまう。欧米人だから、日本人だからといって免除されるということはありえない。治安はよくても、自国とは違うことを覚えておきたい。

入国審査官には絶対に逆らうな

自戒を込めてお伝えしたい。空港の入国審査で、どんなに待たされてもイライラしても決して態度に出してはいけない。入国審査官にやつあたりでもすれば、もう一巻の終わりである。

私は入国審査官に八つ当たり&Fワード(”ファック”とかですね)の使用という罪を犯し、パスポートを取り上げられしばしの間、絶望に追いやられるという体験をした。「おまえがこの国で働くことができないようにすることも可能だかんな」とまで脅されるという、おぞましい体験である。

詳細は別の記事を参考にしていただきたい。
悪態をついてドバイ国際空港で入国拒否になる

とにかく入国審査官に限らず、石油王っぽい格好をしている人には絶対に逆らってはいけない。

電車で居眠りも罰金・・・意外な落とし穴


テロよりも気をつけたいのが罰金である。ドバイはいつのまにやらシンガポールのような罰金大国になってしまった。それも世界中から観光客が訪れ、また世界各地の人間が暮らすドバイゆえである。つまり、都市の秩序を保つためには一定のルールが必要なのだ。

以下は罰金の例。

<ドバイの罰金 お品書き>

【3,000円コース】
・電車の席に足を乗せる(特に向かい合った席で)
・電車内での飲食(チューイングガムも対象になる)

【6,000円コース】
・車内にアルコール類を持ち込む
・車内での営利行為、喫煙
・女性車両に男性が入り込んだ場合(よく紛れ込んでいる人はいるが、ご法度になったケースは見たことがない)
・横断歩道がない道路を横断

【9,000円コース】
・車内での居眠り

【6万円コース】
・緊急時やセキュリティのための備品(非常時停止ボタンなど)を無断で使用した場合

*100円=3AEDで換算

テロの可能性は?

不思議なことに、2016年のフランスやバングラディシュでのテロ事件後、「ドバイ テロ」で検索する人が増えた。この一件から思うに、どこかでテロが起こると、多くの日本人が危険だと思っている中東地域でもテロがあるのではないか、と連想ゲームのごとく思ってしまうらしい。

確かにドバイは中東地域に位置する。ただ繰り返し述べているように、世界中から観光客がやってくるほど治安がいいのだ。大規模なテロが起きたことは、1971年の建国以来ない。政治活動や集会も厳しく禁じられているため、抗議活動をしている人々が暴徒化して過激なデモになることもありえない。

ドバイ人口の8割は出稼ぎ外国人である。つまりドバイで何かを仕出かせばたちまち、国外追放となり、UAEへの再入国は許されない。特にドバイ人口の半数以上を占めるインドやパキスタン、バングラディシュなどの人間にとって、「ドバイ」という出稼ぎ場所を失うことはかなり痛い。

ドバイに住む人間たちには、「ドバイに食わせてもらっている」という感覚がある。だからこそ、多少不都合な決まりを押し付けられても、我々は事を荒立てたくないのでだんまりを決め込む。半ばドバイの犬と化している。

アブダビの治安は?


アブダビはドバイから車やバスで1時間ほど行った場所にある。ドバイがあまりにも世界的に有名すぎてやや霞んでしまっているが、UAEの首都である。そして何より石油による収入が最も多いのが、このアブダビである。ドバイはもともと石油の埋蔵量が少なく、資金がありあまるアブダビから援助を受けていたこともある。

そんなアブダビであるが、ドバイとほとんど治安は変わらない。開放的なドバイに比べて、アブダビはUAE人も多く住んでおり、やや保守的な印象を受ける。世界のパリピが跋扈するドバイに比べ、アブダビはおしとやかな金持ちが集まる場所。そう、まるで田園調布みたいな場所なのだ。

東京よりも治安が良い?

日本ほど治安がいい場所はないと信じ込んでいた。けれどもドバイはそれ以上なんじゃないかと思う。ドバイだって、落し物は普通に戻ってくるし、ブランド物のバッグやスマホをレストランのテーブルに放置したまま席を立つ人もいる。車でも鍵をかけずにそのまま、駐車する人もいる。

平和ボケしているのは日本人だけかと思いきや、ドバイに住む人々もずいぶん危険に関してはゆるいんじゃないかと。

逆に日本の方が危険なことも多いんじゃないかと思う。夜道を歩いていてひったくりにあうとか、電車の痴漢だとか。テロとは言わないまでも、身近な危険はドバイよりも日本の方が多いのではないかと思う。

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