イスラエルでの大学生活

まずイスラエルでの留学というとあまりにも突飛すぎて、イメージがわきにくいと思う。実際私も留学前まではそうだった。イスラエルなんてアメリカやイギリスといった誰もが知る留学先ではないしそういった不安は多少あった。

しかしいざ大学についてみると、留学生として来ているのはほとんどがアメリカからの大学生だ。その他はヨーロッパからとやはりアジアからの留学生は圧倒的に少ない。私はやはり本場で中東政治や国際政治について学んでみたいと思い、主にそういった政治のクラスを履修した。

一体他の学生はどんな目的でやってきてるのだろうと思って聞いてみるとそれが見事なまでに多彩だ。写真を勉強しに来た子や、心理学(戦争や紛争にともなうトラウマ治療といった研究らしい)を学びに来た人など目的はさまざまだ。

その他ではやはりユダヤ神学やユダヤ人に関する研究を目的として来てやって来てるといった具合だ。それでもやはり一番は、私と同じようにこのイスラエルアラブ紛争に興味を持つ学生が多かった。

クラスは、金、土曜が休みでそれ以外ではヘブライ語の授業が毎日2時間ほど午前中にあり、午後は各自好きなコースをとるという感じだ。語学講座以外は英語で受けられ教授もアメリカ帰りのイスラエル人の教授やアメリカ人の教授だ。なので英語も学べ、ヘブライ語も勉強できるという一石二鳥だ。

イスラエルの英語は日本人にとってもかなりききやすく、英語を勉強したいと思っている人にはぴったりな国だと思う。ただし、英語の語学学校というものはないので、日常での実践がメインとなる。

欧米の大学と同じく、イスラエルの大学でもやはり学業は優先。教授はアメリカ人なので、それゆえか授業前に山ほどのリーディングの課題や授業の準備をしなくてはならない。サークル生活でたるんだ大学生活を送っていた日本人学生には辛いものがあったし、英語ということでやはりハードにならざる得ない。

そんな大変な期間を乗り越えるとやはり語学力や勉強したぜ!という実感は他の国の留学と似たものがあると思う。

20代後半から海外で生活。ドバイで5年暮らした後、イスラーム圏を2年に渡り旅する。その後マレーシアで生活。大学では社会科学を専攻。イスラエル・パレスチナの大学に留学し、ジャーナリズム、国際政治を学ぶ。読売新聞ニューヨーク支局でインターンを行った後、10年以上に渡りWPPやHavasなどの外資系広告代理店を通じて、マーケティング業界に携わる。

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