外国人が喜ぶお菓子って?外国人へのお土産選びポイント

日本のお菓子を大量に仕入れたため、ためしに職場の同僚に配り反応をみることにした。果たして、外国人が好む日本のお菓子はあるのだろうか。

ヨックモックやシャトレーゼといった日本の菓子店がドバイにいくつかあるものの、まだまだ周りの同僚たちの認知度は低い。みな日本のお菓子ってどんなもんよ?といった具合である。


何度か日本のお菓子を配ってみた中で、いくつかお土産選びにはポイントがあるということに気づいた。

日本人が喜ぶ土産が喜ばれるとは限らない

日本の手土産の菓子と言えば、百貨店やデパ地下などで売られているたいそうなお菓子である。そうしたお菓子は確かに日本人にとってはうまい。しかし、外国人の大半というのは日本人が感じる多種多様な旨味を感じる舌を持っているわけではないということを理解しなければならない。

考えてみてほしい。インドやイギリスへ行った時、どんなお菓子があっただろうか?そこに職人の技術やおもてなしの心などがつまった渾身のお菓子があっただろうか。いや、ない。そう、まずは彼らが一体どんな食べ物に接しているかを考える必要がある。日本人からすれば、甘すぎといった大雑把な味。それが彼らの親しむ味なのである。

決して彼らの舌をバカにしているわけではない。単に異なる食文化のもとで育ったため、彼らと我々の「うまい」の概念が異なるということを理解することが重要なのである。

いくら日本人がおいしいと思っていても、それをそのまま外国人にあげたのではあまり喜ばれず失敗するケースがある。

それでは一体彼らに何をあげるべきなのか。それは彼らが親しんでいる味の直線上にあり、やや変化を加えたお菓子である。

たとえばチョコを例に取ろう。お菓子の王道中の王道である。そして世界中の誰もが食べたことがあるお菓子である。絶対はずれない。それが彼らの親しむ味である。

そして王道のチョコに変化を加えたお菓子とは、生チョコだったり、チョコレートビスケットである。チョコはどこにでもあるが、とろける食感が楽しめる生チョコやチョコレートビスケットなどは、皆無である。一方でいちごや抹茶チョコというのは王道から外れすぎるので見極めが難しい。

日本のコンビニはお土産の宝庫

世界の標準的な味の変化形のお菓子。その宝庫がコンビニである。コンビニというのは、日本人が日常的に利用しているが、実は各企業の担当者たちが開発に開発を重ね作り上げた賜物の味がつまっている。だからこそコンビニの菓子でも十分に喜ばれるのである。

わざわざ日本流の手土産なんぞ用意しなくとも、コンビニに行けば済む話なのである。しかもありがたいことに、コンビニで売られているお菓子でも丁寧に1つずつ袋詰めされている。これはバラまきようの土産としてもってこいではないか。

今回ばらまいたお菓子の中でも、人気だったのはブルボンの「ブランチュール」&「アルフォート」である。中には「おい、これマジでうめえぞ。これドバイで売ったらマジで人気になるって」と興奮気味に語るものもいた。また同じチョコでも、食感が違う生チョコやトリュフチョコレートも人気の部類に入るようだ。

下記のようなキャラクターのプリントが入ったお菓子はどう反応されるのだろうかと思いきや、反応は今ひとつだった。なのでやはり重要なのは味である。

外国人に人気を博した意外な日本のお菓子とは・・・?

王道のチョコ以外で、今回人気度が注目されたのが「鳩サブレー」である。コンビニで買えるお菓子ではないが、素朴にして日本の手土産の代表作とも言える。

果たして同僚たちに「鳩サブレー」は受け入れられるのか?鳩サブレーの社員ではないものの、その売れ行きが気になってしょうがない。

日本の職場のように、一つずつ個人へ配るのはあまり良い方法ではない(お国が様々なので逆に見知らぬものをあげても相手が困る場合があるという配慮から)と学んだため鳩サブレー缶を開封して、その辺に放置してみる。まずは何も言わずに売れ行きをみる。

日本ではおなじみの「鳩」であるが、意外にもこの「鳩」の形があだとなったのか、皆いぶかしがって手をつけようとしない。その様は、まるで見慣れないものが放り込まれ、怪しい・・・と遠巻きに見つめる動物園の猿たちのようだった。

ほとんど誰も手をつけないので、しょうがなしに今度は無理やり配るという作戦に出る。


同僚の誕生日に便乗し、鳩サブレーをプロモーションしてみる

その作戦が功を奏したのか、噂がまたたくまに広がった。「このお菓子、うめえぞ」と。「これは紅茶によくあうお菓子だ」といって紅茶文化のあるイギリス人がハイティーに利用したり、インド人もそれに参戦。

噂が噂を呼び、完売した後も「あのお菓子すげえうまいってきいたんだけど、まだある?」と聞くものまで現れた。恐るべし。鳩サブレーの威力。

さらには、「あの缶もらっていい?」となんと鳩サブレー缶まで売り切れてしまった。

日本であれば数多くある菓子の中に埋もれがちな鳩サブレーではあるが、瞬く間にここドバイの職場ではピカイチのお菓子となった。

面白いことに鳩サブレーというのは実は明治時代に「異人さん」によって持ち込まれたクッキーが発祥だという。それを鎌倉の菓子職人が日本風にアレンジし、瞬く間に日本で愛される味となったらしい。それを逆輸入して、当初もちこんだ「異人さん」たちに受け入れられることになるとは。鳩サブレーを作った初代もきっと喜んでいるに違いない。

ただドバイで展開するならば、ドバイならではの形。ラクダなんかにしたらいいんじゃないかと思う。「鳩」の形をしたお菓子というコンセプトに対する評価は低かった。

食べ物以外のお土産を買うなら100円ショップが大活躍

食べ物以外のお土産ならば、断然今は100円ショップが役に立つ。100円ショップの品のクオリティはばかにできたものではない。いかにも外国人へのお土産といったグッズが手に入る。


100円ショップの日本グッズ

特に評判がよかったのは招き猫のフィギアがついたボールペンである。これをもらったイギリス人女子は、「何これ可愛い!こんな可愛いものもらったことない!」と周りにまでその可愛さをアピールするほどであった。招き猫ごときで可愛いと大興奮するとは。日本の「カワイイ」も理解できないが、彼らの「Kawaii」もいまいちよく理解できないのであった。