ソマリランド初のマラソン大会が開催決定!

「アフリカの角」と呼ばれるアフリカ大陸の東に位置するソマリランドで、2018年にソマリランド建国史上初のフルマラソンが開かれることになった。


ソマリランドというのは、1991年に「ソマリランド」として独立を宣言。未だ治安が安定しないソマリアに隣接していながら、奇跡とも言われるぐらいの高い治安の良さを誇ることで有名だ。一部の国からは国として承認を受けているが、正式な国としてまだ承認はされていない。未承認国家なのである。

ちなみにソマリランドは、元ソマリアに住んでいた国民によって作られた国で、ソマリランドの地元民は一応のところソマリ人である。ソマリアにいかなくとも、ソマリアの首都モガディシュや海賊国家と呼ばれるプントランドで見られるソマリ人の暮らしを自由に歩いてみて回ることができ、自由に道端のソマリ人と安全に交流できる稀有な場所である。

この「自由に」というのがポイントで、実際に大金をかけてモガディシュやプントランドに行った結果、ソマリ人の暮らしをお得に見るには、やはりソマリランドが一番お手軽なのだという結論に至った。なぜなら大金をかけて旅行にいっても、外は護衛隊の兵士なしでは歩けないし、行ける場所も限られるからだ。


モガディショで護衛をしてくれた雇われ兵士。コンゴあたりにいそうな少年兵っぽい。

旅行客が普通に足を踏み入れることができるソマリランドで初のフルマラソン大会が開かれる。イギリスのダーリントン財団が後援となり、マラソンを通じてソマリランドの若者の教育資金を集めようというのが狙いらしい。

マラソン参加費用は、外国人選手が一人当たり200ドルに対し、現地のソマリ人は1ドルである。その差は200倍。一瞬数値を見間違えたかと思ったが、間違いではない。しかしソマリランドの物価を考えるとそれが妥当なところなのだろう。


ソマリランドマラソン公式サイト

この告知を受けて、村上春樹がボストンマラソンなら、こっちはソマリランドマラソンだ!という謎の対抗意識を燃やし、ソマリランド初、そして人生初となるフルマラソンへ参加してみようと思ったがいくつか懸念事項も浮上。

ソマリランドはかなり厳格なイスラム教の国である。イラン同様、女性外国人も国へ入れば、外にいる限りは常に現地のソマリ女子同様にヒジャーブを身にまとい、全身を覆わなければいけない。比較的涼しいと言われている11月から5月の間でも、あれを着れば蒸し暑いことこの上ないというのはすでに体験済みである。


ソマリ女子の普段着。こんなもっさりな格好でフルマラソンを走れるわけがない。

ソマリ女子と同じような格好でフルマラソンを走る・・・そんな前代未聞のことができるのか?そもそも女がフルマラソンに出場することなど許されるのか?と疑問は尽きないが、女が出場可能なのかという点については、ソマリランドマラソンの公式フェイスブックページを見ると、「性別、人種に関わらずみんなウェルカムです!」と書かれていたので、一応建前上はOKなのだろう。しかし大会本部に確認をしておこう。

もう一つは本気で上位を狙おうとすれば、人種的に不利なのではないかということ。なにせ陸上競技においていえばアフリカ人選手=速いという固定観念はど素人の頭にも確固として叩きこまれている。

なにせソマリアといえば、世界では「モ・ファラ」の愛称で親しまれているモガディシュ生まれのイギリス選手、モハメド・ファラーを輩出した国である。過去の経歴を見れば、ほぼ金のオンパレードである。圧倒的な強さだ。


Wikipediaより

その人気に便乗して、ドバイ政府観光局も観光PRで彼を採用したほどである。


ドバイにきてねん♪


モ・ファラがドバイを疾走!

そんなモ・ファラ並みのポテンシャルを持ったソマリ人とガチで対抗することなどできるのだろうか。

心配はつきないが、人生初のマラソンを走破するために今日から日々トレーニングに励むこととしよう。