イギリス人は面白い!?イギリス人への偏ったイメージ

イギリス人について語られるのはイギリスに住んだ人間だけだろうか。否。元イギリスの保護下にあったドバイに住み、また公私ともにイギリス人に囲まれる生活を送る人間にも、その権限はあってよいはず。ただし、断片的で偏ったイメージではあるけども。

それを十分承知の上で、イギリス人ってやつは・・・という個人的な偏ったイギリス人のイメージを語ってみたい。イギリス人のイメージといえば、喋り方といいハイソなイメージがあった。しかしドバイのイギリス人を前にもろくもそのイメージは崩れ去っていった。

昼間からでもとにかく飲む

日本でリーマンをやっている時には、昼間のランチから飲むなどということはほとんどなかった。あったとしても(記憶にはないが)、「うひひ、昼間からやっちゃいます?豪勢ですなー」といった後ろめたさを感じながら酒を堪能するという形態だったと思う。

しかしここドバイでイギリス人とランチにでかけると、高確率で昼間からビールなのである。しかも500mlグラス1杯だけでは気が済まないらしく、2、3杯と立て続けに飲むのである。そして「昼間からやっちゃいます?」といった後ろめたさなど1ミリも感じずに、むしろ飲むのが常識だろうと言わんばかりに水を注文するごとく酒を注文するのである。

上司のイギリス人がロンドンで働いていた時の話を回想すると、リーマンショック以前の景気がよかったロンドンのある会社では、それはそれは、もう飲兵衛か!とツッコミたくなるほどもう仕事どころではなく、とにかく時間さえあればパブに出向いて杯を交わすというスタイルだったという。

ガチでアフタヌーン・ティーするやつら

毎日夕暮れ時になると必ず茶会をしだすイギリス女子たちがいる。「さ、お茶でもしましょ」とお互いを誘い合って、会社のカフェテリアでくつろぎだすのである。アフタヌーン・ティーはイギリスの発祥の文化だが、まさか現代にもそれを実践する人々がいるとは。あと1時間もすれば終業時刻というのに、一体お茶会をする必要性がどこにあるのだろうか。

アフタヌーン・ティー=女子のものと思いきや、そうではないようで、ある日のランチ時には、アフタヌーン・ティーをわざわざ頼む野郎もいた。がっつりとした肉、魚料理があるというのにそれを差し置いて、サンドイッチや焼き菓子のついたアフタヌーン・ティーンを頼むイギリス人野郎。

こちらからすると、ランチパック1個の方がよっぽどお腹は膨れそうなのに、なぜちんけなサイズのサンドウィッチがついたアフタヌーン・ティーを頼むのだろうと理解に苦しむ。

追加料金が必要だというのにサンドウィッチ(焼き菓子はまだ残っている)を追加で注文し、しまいには「イギリスではお代わり自由なのに、追加料金を要求するとはケチなやつだぜ」と文句をつけ始める。自由すぎやしないか?

何気に変な人いますよね?

イギリス人=ハイソだと思っていたが、こちらにいるイギリス人というのは野性味を存分に発揮している。単に個人のマナーのレベルになるとは思うが、いい大人が他人の机のピーナッツを主に許可を取ることもなく、勝手にほうばっている姿を見るともはやイギリス人=ハイソのイメージは一気に崩れ去る。

さらに一番衝撃を覚えたのは、会社でアメニティとして配られたちんけな帽子がよほど気に入ったのか、ちんけな帽子を着帽したまま真面目に仕事をするイギリス人。その隣にいるイギリス人も何もツッコまない。これはイギリス人にとってごく普通の光景なのか?

日本で言うイギリスといえば、キャサリン妃をはじめとする王室報道の影響で、優雅な貴族社会を思わせるイメージが個人的には強かったが、もはやイギリス人=まともに見えて意外と奇抜という変なイメージが定着してしまった。

ドバイにいるイギリス人がこぞって変わっているのか、それとも本国のイギリス人もそうなのか。本国に行かなければこの謎は解けそうにもない。

20代後半から海外で生活。ドバイで5年暮らした後、イスラーム圏を2年に渡り旅する。その後マレーシアで生活。大学では社会科学を専攻。イスラエル・パレスチナの大学に留学し、ジャーナリズム、国際政治を学ぶ。読売新聞ニューヨーク支局でインターンを行った後、10年以上に渡りWPPやHavasなどの外資系広告代理店を通じて、マーケティング業界に携わる。

管理人をフォローする
イギリス
シェアする
進め!中東探検隊