アパートメントホテル暮らしで気がかりなこと

しばらく前にアパートメントホテルで一人暮らしをするようになった。もはや毎日悶絶しながら他人と暮らす日々とはさようならである。もちろん、普通のアパートに住むことも考えたが、便利さ、金額など総合的に判断してアパートメントホテルという選択肢になった。

ドバイでアパートを借りるとなると、電気や水を自分で契約しなければならないし、ほとんどの物件は年間契約なので1年分の家賃を一括払いするか、3~4回に分けて支払う必要がある。さらに年契約なので、半年や数ヶ月で出て行く場合にはペナルティが発生する。物件によってペナルティの費用は違うが、相場は2~3ヶ月分の家賃を払う。


話を聞くだけでも大変そうだ。シェアアパートだと入居した日からすべて水も電気も使え、ただ月額の家賃だけ払っておけばよかった。だからこそこれだけのアクションが必要となるアパートでの一人暮らしは相当ハードルが高く感じた。それはただの怠慢なのかもしれないけども。

けれどもそんなハードルを乗り越えてまで、一人暮らしへの必要性を感じたため決行に至った次第である。

念願の一人暮らしをしてどうだったか?

それはまさに自由と天国を手に入れることだったといえよう。

アパートメントホテルなので、食器類やタオル、体重計、アイロンなど生活に必要な日用品はすべてそろっている。だから一人暮らしとはいえ、モノを買い集める必要はないのだ。この点はいつまでドバイにいるかわからない人間にとってはありがたい。

そしてホテルアパートの醍醐味といえば、ハウスキーピングサービスだ。残念ながら高級ホテルではないので、毎日とは言わないが週に2回部屋を掃除してくれる。むしろ今となっては毎日より週2回ぐらいの方が気楽でよい。

しかしここで問題が発生。

今までは自分で掃除をしてきたのに、もはや自分の生活から掃除をするという行為がなくなってしまうのである。それは、今まで苦楽を共にしてきたダイソン掃除機との別れを意味する。めっきりダイソンの活躍の機会がなくなり、今では陰を潜めている。

食器も放置しておいたらきれいに洗ってくれていたことをいいことに、だんだん食器を洗わないサボりぐせがついてきてしまった。怠けもの人間の始まりである。

当初は掃除をしてもらえてラッキーと思っていたが、やはり人に掃除してもらうからにはある程度掃除前に部屋を綺麗にしておかなければならないという使命にかられる。別に顔を合わせるわけでもなく、帰宅すれば部屋がきれいになっていたというような妖精のような存在なのだが、やはり気になる。

部屋に入って、「まあこんなだらしない部屋で生活しているアマの顔を見てやりたいわ」、なんて言われたらたまったもんじゃない。だからそこそこきれいにしておく。掃除の前の掃除。これじゃあハウスキーピングの意味がない。

さらに悪いことには、私の部屋を担当するハウスキーピングの人とばったり会ってしまったことである。なんとも哀愁漂う人だ。佐川急便の配達員がヨボヨボの小さなおじいちゃんだったときのようになんだか無性にやるせなくなる。

これは無駄な労力を使わせてはいけないと思い、最低限の掃除で済むようにしようと務める日々である。