アマゾンベストセラー入り!旅の概念を超える高城剛の「多動日記」が面白い

久々に刺激的でこんなワクワクする本を読んだかもしれない。漫画と自分が読みやすい本、みたいコンテンツばかりにしかここ1年は触れてこなかったので、知的体力が衰えていた自分にとっては、再びその体力を鍛え直したいと思わせられるような本だった。それが、高城剛の「多動日記 – 欧州編」。


高城剛といえば、沢尻エリカと結婚していた人、なんか知らんがよく旅している人というイメージしかなかった。かろうじて読んだ彼の著作も、ミニマリストの旅行グッズ紹介本みたいなものだけで、彼の思考体系に触れる機会は今に至るまでなかった。

そんな高城剛だから、この「多動日記」も旅本なのかしらん。でもヨーロッパとか興味ないしな。と思いながら手に取ってみたのだが、そんな思い込みが全くの見当違いだったということを知る。映画館で同じ場所に座って2時間とすら同じ映画を見ることができない、と著者が語るように、一定の場所に止まることができず常に移動する著者の「多動性」にフォーカスされている。

一見するといろんなところに行きまくっているだけかと思いがちだが、違う。場所が変わるごとに思考も多動的に変わるのである。それは歴史、宗教、政治、経済にまで及び、はてこれは旅行本だったのだろうかと思うぐらいだ。場所は単なるきっかけにしかすぎない。けれどもいろんな場所を巡ることによって、さまざまな思考をめぐらせていく。そんな高城剛の思考が面白い。

いったいどのようにしたら、アテネを訪れた話から、1日3食という概念を発明し広めたのはエジソンだという話になるのだろう。さらには1日2食時代だった江戸時代の人間の食生活まで話が及ぶ。その飛躍が面白い。

現代に生きる誰しもが、エジソンによって繰り広げられた「1日3食マーケティング」に頭をやられてしまった、いまは広告代理店とテレビ局により「1日3食+2間食マーケティング」にやられてしまっている。健康とは、第一に脳内の問題なのである。
高城剛ー多動日記より

例をあげたらキリがないが、一見すると結びつきそうにない話が絡み合って話が展開していくところに本著の面白さはあると思う。アルステルダムとホモ・サピエンス、農業革命、カロリー中毒。パリとATMの手数料。ブリュッセルとセロトニン。

旅らしい旅の話は少なく、唯一旅らしく面白いと思ったのは、バルセロナにあるアルカイダ財部本部が直営するカレー屋の話だろうか。バルセロナを訪れたらぜひ行ってみたい場所である。

Kindle Unlimitedであれば無料で読めるので、ぜひ一読をおすすめしたい。

 

旅に出る人だけでなく、海外移住者にも使えるかさばらず便利なグッズが紹介されている。特に出雲大社のモバイル神棚は買うか真剣に迷っている。

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