バレンタイン、日本人男女の憂鬱。世界の事情を知ればもっと楽になるかもよ?

何とも日本らしい「祭り」だ。一方で本人たちは真面目に抗議しているつもりなのだろう。2月12日に、「革命的非モテ同盟(革非同)」が主宰する「バレンタインデー粉砕デモ」が渋谷で行われたらしい。


同団体は「モテない人の明るい未来を築き上げるべく、非モテ同士の連帯を」を提唱し、ハロゥインやらクリスマスなどリア充の総本山イベントへの抗議を行っているらしい。

 

 

実態のない空気に惑わされる、日本人男女のバレンタインデーの憂鬱

要は自称モテない、チョコで自分の価値を判定されるのはまっぴらだと感じる男たちがバレンタインデーに憂鬱を感じているということである。

まあこんな男たちの憂鬱は毎年のことで、今に始まったことではない。そして女性も同じく憂鬱を感じるのは以下のようにおなじみのことであろう。

誰も強要していないのに、男も女もおのずと読む空気の解釈により、「やらなきゃいけない感」「演じなきゃいけない感」に無為に苦しめられているように気がする。

女が感じる空気:
手作りのチョコは喜ばれる!職場での人間関係を円滑にするために上司にもチョコをくばらなきゃ!(←あげなくても何も起こらないですよ。手作りのものが嫌いな人もいますし)

男が感じる空気:
チョコがもらえない=俺は女子にモテない、男としての価値がない。(←チョコによる身分制度は確立されていません。あなたの周りの女子が恥ずかしがりやであげないだけかもよ?)

これは、まわりの空気を読むことに長けた日本人ゆえの苦しみだと思う。

一方で、存在しないバレンタイン義務感に疲れた一部の人々は、こう言いだすのだ。

「もともと欧米では男が女に花をプレゼントするのがバレンタインデーなんだぜ」と、欧米という虎の威をかりて、原点回帰を促そうとするのである。

ホワイトデーが憂鬱な男子は、この欧米理論により女子からのホワイトデーのお返しプレッシャーから逃れようとする。一方で女子は、自分がチョコを買う、もしくは手作りするという憂鬱から解放されて、「プレゼントする」という義務感を男子に押し付ける。

日本よりも過酷なバレンタイン事情の中国

日本の男子諸君、お隣の中国ではさらに過酷なバレンタイン事情が繰り広げられているのはご存知だろうか。中国では、男性が付き合っている女性に対してプレゼントをあげるという習慣がここ10年ほどの間で根付いているらしい。


しかも皆がいうような「欧米」のように、花束をあげるなんていうレベルではない。

彼女がいるリア充中国男子は、記念日や誕生日並みのプレゼントを彼女にプレゼントするという義務感にさらされているのである。実際に、中国のバレンタイン特集をするサイトを見るとご覧の通りである。

見よ!この高級感たるや。

中国女子は、生半可なモノでは喜ばない。ブランド志向が高まる中国では、女子の目と期待もともに高くなっている。バレンタインデーの後には、中国版LINE、WeChatにてどんなものを彼氏からもらったのかというお披露目会が女子の間で行われることもあるそうだ。

中国のブロガーがまとめた女子がバレンタインデーに期待するプレゼントのランキングがこちら。

1.口紅
2.バッグ
3.香水
4.化粧ボックス(単品ではない、というのがミソ)
5.アクセサリー
6.有名バンド、歌手のコンサートチケット
7.スマフォ
8.海外旅行券

口紅にしても、ドラッグストアに売っている資生堂やカネボウなんて買おうものならひっぱたかれること間違いない。中国人女子が求めているのは、高級ブランドだからである。上記のものにはすべて、ブランドもののというカッコ書きがつく。

チョコの数でモテを図る日本人男性諸君よ。これでも君はリア充やお菓子メーカーを恨むだろうか?むしろモテない彼女なしの男でラッキーだと思わないかね?

ちなみにカップル間のみならず、思いを寄せている女子に、男子から高価なプレゼントをするという習慣ももれなくついている。この点で、チョコを渡すという行為がいかに安っちい行為かということが分かるだろう。

欧米の中にも例外あり

みなが口を揃えて欧米は男性が女性にプレゼントをする、と一般化する欧米でも実はカップルの男女がお互いにプレゼントを渡しあうという文化がる国があるのも事実だ。バレンタインの発祥の地、イタリアや東欧に位置するウクライナがそれにあたる。

義務感からすると、この「交換」というのが平等で一番しっくりするではないか。

男女どちらかにプレゼントを用意させるというプレッシャーもないし、あくまで付き合っているカップルの間でしか成立しない。ゆえに恋人のいない人間は参加しなくてもよいという自由を与えられ、モテないという苦しみから解放されることでむやみやたらとリア充やお菓子メーカーを恨む必要もない。

義務感を感じず、ハッピーをおすそ分けする日に

必ずしもチョコでなければいけなくない。チョコを渡すという義務感にかられなくてもいい。男女どちらからプレゼントを渡したっていいじゃないか。バレンタインデーに乗ってモノを売ろうとする奴らは世界中どこにでもいる。とにかく大義名分さえあって、買ってもらえれば企業にとっては都合がいいのだ。

あえて欧米という名目で、「バレンタインは男性が女性にプレゼントする日ですよ」という大義名分に乗りモノを売りつけようとする企業だっている。

参照:イタリア発祥のバレンタインデー、今年はイタリア流にバラの花を贈りたい

絶対的に言えるのは、もらった方はよほどのアプローチやモノではないかぎり、大抵の場合受け取った人間は嬉しいというものだ。だったら何であれ、これを機会に大事な人にプレゼントをするっていうことでいいじゃん。

たった少しのお金や手間で人を喜ばせることができるのであれば、それでいいじゃないか。チョコをもらえなくて憂鬱になる男子もはじめからそんなに期待しなければいいだけの話である。