他人との2人暮らしから1週間経過

遅いものでようやく新居に引っ越してから1週間が経とうとしている。まあ最初の数ヶ月はボクシングでいうジャブみたいなものだから、様子見だ。

改めて説明するとルームメイトは一応インド人とフランス人のハーフというていだが、日本人が一般的に思い浮かべるハーフというよりもフランス要素ゼロの見た目は単なるインド人である。頭の形が特徴的なのでちびまるこちゃんの永沢くんということにしておく。


日本人以上の気の使いっぷりに日本人は唖然とした

こんな繊細な外人がこの世に存在するということを私は初めて知った。いや、外人というと差別的に聞こえるが、大概に会ってきた外人というのは細かいことを気にしないので、こちらが「えーそこまでやっちゃう?」みたいな心のツッコミが止まらないことばかりだった。

例えば、クライアントのオフィスで室内ゴルフをおっぱじめて時間を潰してみたり、クライアントミーティング中にクライアントのフィンランドウーマンに「結婚しねえ?」と公開プロポーズかましたり。仕事中に暇ができれば遠くのモールまで行ってランチを楽しむという人生の謳歌しっぷりを見せつけられたり。あげればあげるほどキリはないのだが。

そんな中この永沢くんは、今まであったどの外人よりも繊細で気を使う人間であるようだ。逆に気を使うプロの日本人である私が、気を使わない人間にすら思えてくる。

ある日は「今から30分ぐらいテレビ見るけどいいかな?」とか「ちょっとリビングでお香焚きたいんだけど、この匂い大丈夫?」とか。

むしろ自分の家だし、気軽にくつろいで下さいましとこちらがおおげさなリアクションで対応しなければならない。前の家に住んでいた野獣とは天と地の差がある。心なしか永沢くんが敬虔なチベットの修行僧にすらみえてくる。

赤の他人と一体何を話し暮らせばいいのですか?

はじめこそ何だか向こう側にもようわからん、ちびアジア人がやってきたと思っていたのかもしれない。なんとなく日常のしぐさでそれが読み取れる。

しかし少しずつ、定型的なドバイでの外人トークから始めるうちに心を開いてもらえたのか、なんとなく彼の行動にもほぐれがでてきた。

仕事の関係で日本に行ったことがあるということ、ドバイへやってきた経緯、どんな仕事をしているのか、など。そしてお決まりは「ドバイはつまんねえよな」という結論。しかし、永沢くんは「つまんない」というだけで、「嫌い」だとは言わないので、ドバイヘイターズの会に入ることはない。

それはおおよその意味で、この都市に住む外国人が語るものと同じだから。

  • ドバイは人工的だ=自然がない
  • 物質的で無機質な都市である
  • ドバイは車なしじゃいきれない=人の歩くところがない
  • 夏はクソ暑い=人が生きるところじゃねえ

 

このバンカラ人が多いドバイにて、高潔で繊細な人間に触れ合うことで落ち着きを取り戻しているのは私の方なのかもしれない。