ここが大変だよ!外国人との海外ルームシェア

典型的なシャイの日本人が、イスラエル、カナダ、ドバイにて30カ国を超える国の人々と暮らしてきて感じた外国人とルームシェアの大変さについてまとめてみた。

1.清潔レベルが違いすぎる

あなどることなかれ。お国が違うとこれで暮らしていけるという清潔レベルが違いすぎることで愕然とすることがある。もちろんそれは同じ国同士の人間でもあるが、やはり国が違うと一層顕著になる。


パキスタン人しかいない家、フィリピン人しかいない家、欧米人しかいない家、多様な国の人間が住んでいる家といろいろ見てきたが、総じていうと先進国出身の人間が多く住んでいる家の方が日本人の許容範囲に近い。

文化以前にこうしたこのレベルで暮らせる、という衛生レベルの認識が違うと後で結構苦労することになる。

特にパキスタン人(男複数)が住んでいる家に至っては、内覧時からキッチンにゴキブリがこんにちはをしており、6畳ほどの広さになんと3人が住んでいるという状態であった。今でもあの衝撃を忘れられない。彼らはそんな場所で暮らしているのである。

2.ロシア系と酒は飲むな

旧ソ連系の国やロシアから来た人間にとって酒とは「ウォッカ」である。ビールやワインといった生易しいものではない。お酒が弱い人は要注意。

ついうっかり酒を飲もうぜ!といってやつらとウォッカを飲んだ翌日には後悔すること間違い無し。スロベキア人にすすめられてウォッカを飲んだが、翌日ずっと頭痛がしたため、それ以降ウォッカは飲まないようにしている。

ロシア系の酒の強さをあなどってはならぬ。

3.文化が異なりすぎると共生が難しい

多文化であればあるほどこの点は重要になってくる。ドバイでは欧米人専用、フィリピン人専用といった性別のみだけでなく、人種で入居を制限している物件も多々ある。はじめこそ人種差別や!とプンスカしていたが、やがてこの意味が分かるようになる。

決してこれは差別ではなく。同じ国や似た文化の人間と暮らした方がことがスムーズにいくからだと。前述したように衛生レベルもやはりお国によって違う。旅行や観光で全く異なる文化や人々に触れるのは刺激にはなる。そして違う文化に触れている自分がなんだかかっこよく思えてきたりもする。

しかしその延長線上で、全く異なる文化の人間と生活するとケガをすることもある。一時的な刺激が毎日の自分の生活に入り込むということを考えれば、違いすぎるカルチャーは必ずしも、自分のキャパや視点を広げる、という良い部分だけにはとどまらない。

欧米人と暮らしてみるとなんとなく生活リズムや人との関わりが違うなあと思う。ホームパーティーを開いて、大勢の客人を招いたり、毎晩遅くまで大勢で酒を飲み明かしたり。

人としてはとってもいい人たちなのだが、どうにも文化の壁が心の壁を作り出すこともある。それが毎日続くとなるとやっぱり居心地悪さからストレスに転じることが私の場合は多々あった。生活基準、衛生レベル、文化が異なる人間ほど一緒に暮らすことは難しい。

4.厳しい戒律を守る人は大変

戒律を守るユダヤ人と暮らしていた時は、まあ大変なこと。今思えば非常に勉強になったのだが、当時はあれこれと守るルールが多くて大変だった。

例えばユダヤ教では毎週金曜日は「労働をしない」というのが決まりで、電気をつけたり、料理をする、文字を書く、ネットをするといったことはすべて労働をみなされる。

彼らは電気のスイッチに触れることもできないし、メモを書いてといっても書くことができない。そのため、消すな!と書かれたガムテープが電気スイッチの各所に貼られ、毎週金曜日は1日中電気がつけっぱなしになる。

これぐらいは可愛いものだが、一番難しいのはキッチンである。基本彼らは乳製品と肉類が一緒になった料理を避ける。チーズバーガーもNGだし、肉料理の後に牛乳の入ったコーヒーを飲むこともできない。

それは食べ物のみならず料理の過程にも及ぶ。つまり肉を切った包丁、まな板でチーズなどの乳製品を切ってはいけないのである。だからルームメイトが肉類用としているまな板で、チーズを切った日にはそれ以降彼女はそのまな板が使えないのである。洗ってもダメである。神というのは本当に厳しいルールをかしてくる。

もちろんこれらは彼らが知る範囲で適用されるので、もし知らんぷりしたり、知らないふりをしておけば彼らも気づくことなくそのまま使い続けるのである。

とまあユダヤ教の戒律を知らない人間にとっては何がNGで何がOKなのかが全くわからないので、しばしば戒律を破ってルームメイトを憤慨させることになる。

ルームシェアライフを快適に過ごすには?

最後はイレギュラーであるかもしれないが、他人ならずも文化が違う人間と暮らすのは結構なハードルだと思う。ドラマのような綺麗事だけではない。自分が快適に過ごすためには、以下のようなことが重要だ。

1.はっきりと要望を伝える

そのままにしておくと自分がストレスを抱えることになる。掃除してくれ、夜は静かにしてくれといったことははっきりいうべし。外国人はこうした意見を個人的なものとしてとらないし、複数回にわたり言わないと理解してもらえないという輩もいる。

2.ルールを明文化する

あ・うんでコミュニケーションをしたり、相手を察する日本人とは違い、外国人は言わねばわからぬ人である。であるから、「きっとこうしてくれるだろう」と思わず、こういうルールだよね、といった確認作業をしていく必要がある。

3.似たようなバックグラウンド、衛生レベルを持つ人間と住む

特に格差が激しい国においては、仕事、年収が同じような範囲の人間と住むようにする。またパーティーピーポーでない人は基本アジア圏の人間と固まった方がよい。もし自分のことを典型的な日本人だとみなすなら、決して欧米人だらけの中にダイブしてはならない。これは差別ではなく、同じような文化の人間と暮らす方がストレスやトラブルが少なくて済むのである。