日本にいる外国人は外国人じゃない!

海外で住んで暮らすまでは日本にいる外国人は、ホンモノの外国人だと思っていた。しかし振り返ってみると日本にいる外国人はなんか違うぞ、どこか違和感を感じるようになった。一体この違和感はどこからやってくるのだろうか?

日本人が見ている外国人は日本好きな外国人だけ

テレビ番組にしてもそうだが、やたらとYouは何しに日本に来たの?などといって外国人を紹介する番組が多いし、一応ハーフも外国人だというくくりに一応はなっている。


しかしそうした日々見かける外国人は、圧倒的に日本が好きだから日本にやってきているわけで、新日外国人ということになる。しかしそうではない外国人と接していると彼らが日本オタクに見えてくる。さらに私は勝手に日本にやってくる外国人は変わり者が多いということにしている。日本=変な国、であるから日本好き=変なやつということである。

自分の国を変な国というのも、なんだか親不孝者のようで申し訳ないが、海外スタンダードから見ると日本は海外でありえないようなことがたくさんある。島国という地形のせいか、元来から黒船などといって舶来物を拒む癖があるのか。そうした特殊な環境で、不思議な文化が多く育まれている、と私は思っている。

日本好きの外人はおとなしい説

これは統計を取ったわけではないので、肌感覚である。同じ国出身でも、日本にいる人と自国にいる人を比べるとおしなべて日本にいる外国人は自国の人よりも大人しめだという印象がある。もちろん例外もいる。自国でモテない、活躍できないといって極東のアジア人に囲まれて、優越感を得ようというパーティーピーポーなんかがそれにあたる。

おそらく日本人の多くが内向的のため、海外の内向的な人間を引きつけるのではいかという線が今のところ強い。また漫画やわびさび芸術といったものも、多くは内向的人間が好みそうな嗜好でもありそうだからだ。

日本にいる外国人と接しているだけでグローバルだと思っていた愚かな自分

そう、そんな島国育ちだから大学などで外国人と交流するだけでも、これは国際交流、異文化交流だ!と思っていた自分がいた。しかしそれは今考えると、それはグローバルでも異文化交流でもない。単に日本好きの外人と交流していた、というだけの話である。だから、コミュニケーションもうまく運べるので有利である。

と同時に島国をでなければ、リアルな異文化交流などというものはできないということを知ったのも事実である。そして異文化理解というのは、痛みや苦痛を伴うものだということも。生半可に異文化を理解できるほど、世界は島国の人間に甘くはないのである。

日本の外資で働くのがグローバル?異文化サークルで留学生と話すのが異文化交流?笑わせるね。と昔の自分を笑ってやりたい。

外国人の大半は日本に興味がない

これは日本は世界で歓迎されている、賞賛されているというメディアの吹聴を信じる日本人にとっては一番の衝撃だろう。何と言っても無関心こそが人にとって大きなダメージを与えるのである。そして私ももれなくこのダメージをくらっている。一体何なんだこの差は?

日本にいる外国人とはうまくコミュニケーションをはかれたのに、海外にいる外国人は日本のことすら聞いてくれないじゃないか。という思いを幾度となく経験した。

しかし、世界の人は対して日本に興味がないというのも事実である。もちろん日本はすごいな、という外国人もちらほらいるが、大半は日本と中国の区別さえついていないのが普通である。観光にしても、ドバイにいる同僚たちは一様に「日本にも行ってみたいなあ」といいながら、実際に行くのはヨーロッパやアフリカである。

もちろん地理的に遠いというのもあるが、特別な動機がない限りはやはりほとんどの人の足は同じアジアの中国やバリに行ってしまうのである。であるから、訪日する外国人というのは本当に日本に興味があるやつだけなのである。リゾート気分でなどといって行きたくなるような場所ではないのだ。そうした日本好きフィルターがかかった人々を本当に外国人と呼べるのか?