UAE人(ドバイ)の年収は1000万超え!超格差社会のドバイの実態

前回の記事にてオイルショックならぬ、石油王ショックにより石油王なんてものは存在しないということを紹介した。しかしやはり気になるのは、UAE人というのはどれほど金持ちなのか?ということだ。

同僚のサラいわく、UAE人がみな金持ちではないとはいえ、そこそこお金は持っているだろう。ということでUAE(アラブ首長国連邦)におけるジモティーたちの年収を調べてみた。


下記がドバイ政府の統計センターからの資料で労働賃金の平均年収を日本円で計算したものである。ちなみに今は2016年なのに2014年が最新年になっている。政府で高額な報酬をもらってるんだからちゃんと仕事してくれよと言いたくなる。

平均世帯年収(給料のみ)
UAE人:1400万円
非UAE人:750万円
労働キャンプ:82万円

出典:ドバイ政府統計センターAnnual Average of Income Per-Capita by Household Type and Income Sources – Emirate of Dubai 2014年より一部抜粋(1AED =28円計算)

UAE人、非UAE人の分類は分かるが、「労働キャンプ」とは一体なんぞや?という人のために説明をしておくと、要はブルーカラーの肉体労働者だ。

参考記事:労働キャンプへ移送され、数奇な運命をたどることになった

例えば、建築現場で働いたり、マンションの警備などといった仕事で彼らは、労働キャンプと呼ばれる場所で生活しており、職場と労働キャンプを大型バスで移動する。

UAE人の年収よりも労働キャンプで働く人の年収の低さに目がいってしまう。そう、ドバイは何せ超格差都市なのだ。それでも彼らは自国よりも稼げるため、それを自国にいる家族へ送金をしている。

一方でUAE人の世帯年収が1400万円というと、それほどでないと思われるかもしれない。そう実は資料を見ると、土地や家賃収入、そして政府からの援助金などそれ以外でも収入があるのだ。

すべての人が土地や家賃収入があるわけではないが、そうした諸々をすべて含めた場合のUAE人世帯年収の平均は、2400万円となっている。ちなみにこれは非UAE人にもあてはまり、賃金以外の収入をすべて足すと世帯平均年収は950万ほどである。

また基本UAE人は家を政府から提供されているため、家賃がかからない。そして教育や医療についても政府からの援助金があるため非UAE人と比べると支出が少ないことも特徴である。こうしたことも、生活に必要な消費財以外の高級品にお金を多く出せる理由の1つなのかもしれない。

そうするとじゃあUAE人は貯金がものすごい額なのかと思うかもしれない。支出に関する別の資料を見ると面白いことが分かった。

年間の食費への支出
UAE人:170万円(年間収入の約12%)
非UAE人:60万円(年間収入の約8%)
労働キャンプ:4万円(年間収入の約5%)

出典:ドバイ政府統計センターAnnual Average of Household Income by Household Type and Income Sources – Emirate of Dubai 2014年より一部抜粋
(1AED =28円計算)

なんと食費が非UAE人の3倍近くあるのである。これはどういうことかというと、もちろん収入が高いということもあるがUAE人はとにかく大家族である。核家族なんてものは無縁で、子どもが3~5人いるのが普通である。

同僚のサラでも6人兄弟というのだから驚きだ。ビックダディとはいわなくても大家族なのでとにかく食費や人数分だけその他諸々の費用がかかるという仕組みだ。

一方で非UAE人は単身、家族であっても1、2人子どもがいるかいないかぐらいである。労働キャンプの人々の年間の食費支出が4万円というのも驚異的である。思わず数字に間違いがあるのではと疑いたくなるが、労働キャンプですべて食事が出されており、ほとんど外食しないと考えるとまああり得る数字だ。

ドバイに住む人間の収入の高さは注目されても、そのドバイを支える人間達にはスポットが当たらない。しかし高層ビルが立ち並ぶドバイという都市をつくってきたのも労働キャンプの人々がいてこそなのだ。