ドバイのセブンイレブンはセブンイレブンじゃない!

ドバイのセブンイレブン3号店がオープンしたということで、よし明日は「セブンイレブン」へ行こう!とまるで一大行事のようにこのセブイレブン訪問計画を立てた前日。

都会だったら、「へえ、こんなところにセブンイレブンできたんだ」というぐらいにしか思わないが、セブンイレブンが2件しかないドバイでの、セブインイレブンオープンへの期待は並大抵のものではない。


海外にあるセブンイレブンといえば、よくテレビの特集などで見かけるインドネシアやベトナムでの海外セブンイレブンのイメージが強く、おにぎりに代表される日本の商品があるという勝手なイメージを抱いていた。そのため、ドバイのセブンイレブンでも日本商品があるのでは?という誇大妄想を抱いていた。

というわけで、前日から「セブンイレブンいい気分♪」などと鼻歌を歌いながら、当日を楽しみに待つ。まるで田舎に町にはじめてのセブンイレブンがやってきた町民の気持ちである。

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当日、ドキドキしながら入店してみると清潔できれいに整頓された商品陳列が目に入り、あの日本のセブンイレブンに入った時のような感覚に一瞬陥る。店内をみると、ATMコーナーやアイスコーナー、イートインコーナーなど日本のセブンイレブンを想起させる店内の作りだ。

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こ、この陳列方式は!

が!

ドバイのセブンイレブンに感動したのはほんの一瞬であり、店内のどこを見渡せども日本の商品らしきものはない。

楽しみにしていた惣菜コーナーを見ても、おにぎりなんかありゃしない。あるのは現地のコンビニでも売ってそうな普通のサンドイッチやらサラダぐらいである。むしろ現地のコンビニよりも品数は少ないといえよう。

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商品がスカスカ・・・

日本のセブンイレブンでお気に入りのカウンター横にあるドーナッツ、フランクフルトなどの惣菜も、もしかしたら・・・と淡い期待していたが、現実はこれまたどこにでもあるパンが異常にでかいサンドウィッチが寂しく置かれているだけだった。

20161007_122054唯一日本っぽいものはかっぱえびせんのみ

20161007_122135一応セブンイレブンオリジナルの商品もある

そこで私は初めて気づいたのだ。セブンイレブンといっても、現地のスーパーやコンビニで売られているのをきれいに並べ替えただけじゃん!と。

確かにきれいに並べた方が同じ商品でも購買力は上がるが、ドバイの人々にとってはどーでもよいことのように思う。実際にきれいに並べなくてもみんな買うのだから。

果たしてドバイにおけるセブンイレブンの意義とは一体なんなんだろうと自問しながら、店を後にするのだった。

<追記>
その後ドバイのセブンイレブンで働くという日本の駐在員にあったので、「もっと日本の商品を増やしてくださいよ」とクレームをつけたところ、「まあドバイの現地のニーズに合わせているのでそこは難しいです。日本のおにぎりも置いてみましたがほとんど売れなかったんですよねー」との回答。

確かに店としては利益優先であるから、ドバイでたった4,000人弱しかいない日本人(しかもコンビニの周辺地域ともなればもっと数は少なくなるだろう)のために日本商品を置くのはビジネスとしてナンセンスということなのだろう。さらに日本の食品類は海外の人間(特にヨーロッパや中東地域)にはその食文化の違いからなかなか受け入れてもらえられないだろう。

日本のコンビニは、本来小売としてやっていないかった銀行や宅配便といった多角的なサービスが利用できるということで利用者数を増やし、市民にとっても利用のしがいがある。けれどもドバイではそもそも住所がないので宅配便や郵便を送る習慣もないし、銀行といった公共サービスもほとんどスマホで完結する。

日本式サービス、日本式の清潔感のある陳列だけでは不十分だ。ドバイ市場で事業を拡大させるにはもっと現地のユーザーのニーズを掴む品揃えやサービスが求められるのだろう。