隣の日本人はミタ!英語ができなくても海外就職する中国人

もちろん英語ができなくても海外で働くことはできるが、ローカルや外資系の会社で一切母国語を使わない、母国のバックグラウンドが必要とされない環境だと話は別である。

しかしそんな環境でも、拙い英語でなんとかやっている中国人を私はミタ。それが隣に座るハルビン出身の中国人である。中国人といっても、13億人以上いるのだからひとくくりにはできないのだが、一例としてこんな人もいるという風にとらえていただきたい。


隣のハルビン君の英語は日常生活でも支障が出るほど、たいそうなものである。その原因の1つが発音である。中国語の訛りが非常に強いため、おそらく正しい英語を話していたとしてもほとんど聞き取ることができない。そのため、ちょっとした日常会話でも、「え?」と聞き返さなくてはならなかったりする。

それは私だけなのかと思いきや、そうではなく周りにいるアラブ人やウクライナ人も同じようなリアクションをしているため、なまりが大きな壁になっていることはあきらかである。

なまりも含め、ハルビン君の英語はどうなんだろう?と思わざるおえない。しかしフルタイムで働いた後に、大学にも通っているときたもんだから、たいしたものである。

一体この英語力でよく面接通ったなあと本当に無礼ながら思いつつ、中国人のコネを利用してファーウェイにでもいくのかと思いきや、中国人が1人しかいない(それもたまたま)環境に飛び込んでくるのだ。

中国人は団体で行動すると思っていたが、そうでもない人もいるらしい。

しかしハルビン君がすごいのはここからである。生来の「鈍感力」?を最大限に利用して、自分の英語が通じていない、自信の英語力に疑問を持たずに突き進んでいるのだ。

つまり「英語ができなくて大変そう」と思っているのは、隣のおせっかい&空気読みまくる日本人の私であって、ハルビン君はそれをおくびにも思っていない。本人に直接聞けるわけもないので、真意は分からないが少なくとも側から見るとそのように見える。

失礼ながらハルビン君からすると、「英語ができないから」とか「英語が不安だから海外就職できない」といっている日本人は、皆英語ができると断言できる。

さらに、日本人のいう「できる」はかなりレベルが高い。日本人が完璧にできて「できる」というのに対し、海外の大半の人はとりあえずなんか英語で言えたら「できる」というレベルなのである。

私も含めてだが、どうも日本人は自信なさげ症候群に陥っているような気がする。私も、「自分は英語ができない」と思い語学学校にいったが、「なんでそんなに喋れるのに学校に来るの?」と言われたこともある。それでもネイティブに比べたら、全然ダメなんだ!とネイティブをライバル視していたサイコパスな時期があった。

ドバイでの面接でもいつも英語力を気にしていたし、不安に思っていた。けれども今にして思えば、もっと自信を持ってよかったのだ。というか自信を持って話す事こそが英語を綺麗に話すよりも重要だったのだ。

自信のなさは自己催眠のようなものなので、考えを改めれば変えることができる。といってもなかなか今まで自分ができないと思い込んでいたものを「できる」と思うのは難しい。謙遜社会の日本では、「えーでもやっぱりこんなレベルでできるっていっちゃいけないよね」と思うかもしれない。

ただ、「自信がなさそうにする」、「自信を持てない」ということで損をすることもあることを知っていただきたい。逆に言えば「自信を持っている」ことは、それなりにメリットがあるのだ。

自信なさそうにしゃべる政治家が演説をしていたら、信用するだろうか?政治家は一様に自信ありげにしゃべる。だからこそ支持者を惹きつける魅力があるのだ。

また、いつも思いついたことをエジソンの大発明だ!というかのように自信ありげに話す上司を見ていて、筋がイマイチな部分でも自信満々に言われると、それらしく聞こえるということに気づいた。さらに、自信ありげにしゃべる姿は魅力的でもある。

というわけで、海外就職したいけど英語に不安がある人は、すぐに自己催眠を解くことをおすすめしたい。