外国人の不満から考える、日本のおもてなしは本当にウケているのか?

ある日、日本に行ったことがある上司と日本について話していたときのこと。珍しく、東京でホテルをとり1泊したのだがその時の苦労や思ったことを話すと、待ってましたと言わんばかりに、上司は倍返しぐらいの不満話をしてきたのである。その時に、なるほど、外人にはこう見えるのかと印象的だったのが、


1.日本のホテルは古い

これには同意である。長い歴史がある日本はすごいと思ったが、裏を返せば歴史があるということは建物や施設も古いのだ。建物が密集する東京では、新しく立て直すのにも費用がかかるし、技術的にも難しいのだろう。

新興都市ドバイにいると当たり前なのだが、ドバイではすべての建物が新しい。新しい建物ばかりで、逆に古いオンボロ施設が恋しくなってしまうぐらいである。

しかし新しいというのは、快適であり少なくともそこに不快感は抱かない。新宿プリンスホテルに泊まったという上司は、そのあまりのオンボロぶりに驚いたという。

私も日本の田舎のホテルに泊まった時には、ホテルなのに無線Wi-Fiが部屋になく、堂々とうちは有線しかありませんというのだ。嘘だろ・・・ソマリアのモガディシュのホテルにだって、無線Wi-Fiぐらいはあるというのに。どうかしてるぜ。

ちなみにこのホテルは、無線Wi-Fiを使う時にはフロントに申し出て、無線ルーターを借りる(しかも数量限定)というシステムになっていた。

またそのルーターも無線ならともなかく、コンセントにささないと機能しないという2重のトラップがかかっていた。デジタル人間が多い世の中においては、こうした設備は驚愕に値するだろう。

古いが故に、こうした新しいものの対応に遅れているような気がする。

2.日本のホテルは高くて狭い

これは私も都内ホテル探しの際に同様に思ったことだ。探せども探せどもびっくりするほど、満足のいく広さの部屋がないのだ。一流のホテルでさえも、かなりの金額を払わないとそこそこの広さの部屋がない。こんな狭いのにこんな高額をふんだくるだなんて・・・ぼったくりもいいところである。

日本人にとってはその狭さが当たり前かもしれないが、土地の安い海外に住む外人にとっては驚きのほかならないだろう。

また考えていただきたいのは、体格の違いである。アジア人なら狭い部屋にもフィットするだろうが、欧米人はでかいのである。上司は推定180cmほどある巨人だ。そんな人間が、日本人でも狭いと感じる部屋に入ったらどうなるだろう?シングルベットではまず、体がおさまりきらないだろうし、部屋の体感サイズも余計に狭いと感じるだろう。

3.高級感がない東京のホテル

高級ホテルとかいいながらぼったくりしているドバイのホテルめ!などと一昔前までは毒づいていたのだが、日本のホテルと比べるとまたその差が際立つ。東京の5つ星ホテルやドバイと同等の価格のホテルの部屋を見ても、日本のホテルはまったくラグジュアリー感がない、普通の部屋なのである。

あれ、東京ってこんなに高級ホテルがないものなのか?東京で金持ち外人が満足できるような高級ホテルは存在するのだろうかと考えてしまった。

いかにドバイが金持ち向けに、ちゃんと高級ホテル作りをしているかが今になってわかったのである。そしてそれが本当に金持ち外人にウケているということを。すみません、ドバイは高級においては熟知していました、はい。

4.「おもてなし」に甘んじていないか?

日本には「おもてなし」という印籠があるから、これさえあれば外人は喜ぶはず、そんな風に考えている風潮があるように思える。しかし、外人が求めるようなラグジュアリー感も出せないホテルで、おもてなしと言われても外人は満足しないだろう。

そもそも日本人が受け取ってうれしい「おもてなし」だからといって、外人が喜ぶとは限らない。彼らには彼らなりの喜びポイントがあるのだ。それを踏まえずして、おしつけのような「おもてなし」とばかり言っていては、観光立国にはなれないだろう。