逆カルチャーショック!ここが辛いよ!ニッポン

帰国2日目にして、「ドバイに帰りたい」とつぶやいてしまった私。その心変わりぶりは、わずか55日で離婚した遠野なぎこばりである。何度もいうが、私はドバイがそれほど好きだと思っていないし、日本に帰国するまで自分がいかにドバイに慣れ親しんでいたかなんていう自覚なんてこれっぽちもなかった。

しかし日本に帰ってきて、はじめて自分はドバイ生活を少しは満喫していたのだと知る。まるでケニアの大地でのそのそ生きていたライオンがある日から突然、動物園に入園してしまった時のような、居心地の悪さを日本で感じていた。


そんな日本が居心地が悪く、辛いなあと思った節々を紹介したい。といっても決してアンチ日本というわけではない。

ワールドカップ地獄

これには参った。日本に帰るまではワールドカップが始まることすらも知らなかったというのに、帰国してからは連日「金メダルだの、リオだの」とそればっかりである。楽しみにしていたお笑い番組もほとんどが、この手のワールドカップ特集に汚染されチャンネルを変えても変えてもニュースでもワールドカップのことばかりである。他にもっと重要なニュースがあるだろうに。

というわけで楽しいはずであったテレビという娯楽もつまらないものに豹変してしまい、このワールドカップ地獄に辟易してしまった。

もう1つ解せないのは、金メダルに対する異常な期待である。言わずとも、金でなく銅や銀メダルだとなんだか残念な雰囲気が漂う。本人が残念だと思えばしょうがないが、やはり周りやメディア持ち上げ方がだいぶ違うので、それはちょっと不公平なのではないかと思う。

いやそりゃ金は金ですごいかもしれないけど、競技によっては金以外はメダルと認めないみたいなところがあるのが不思議だ。メダルを取るだけでもすごいじゃないか。

喫煙者吊るし上げ

喫煙天国ドバイからやってくると、毎回この日本の分煙制度に大きなプレッシャーと罪悪感を感じる。日本だって数十年前はそこらじゅうで吸ってOKだったのに、急に副流煙だのといって健康に目覚め喫煙者を吊るし上げ始めた。

歩きタバコはダメ!所定の場所で吸え!副流煙という諸外国にはあまり馴染みのない高度な医療専門用語を用いて、いかに喫煙が悪かということを説いてくる。

特に所定の喫煙場所というのは、狭く人口密度が高い。そんな中で喫煙をしてもあまり楽しくないのである。むしろ嫌である。これも喫煙者に対する嫌がらせの手口なのかとさえ思ってしまうほど、あの「所定の場所」というのは、犯罪者を拘置所に押し込むような図にさえ見えてくる。

ああ、そんな吊るし上げの時代に喫煙者である自分は、不幸だなあなど考えてしまう。

CMを見ても「この国は徹底して喫煙者を吊るし上げようとしている」という幻覚にとらわれる。どこの会社のCMかは忘れたが、「それでも喫煙マナーを守っていない人もいます」などと言うのだ。喫煙者が絶対悪だとして、喫煙者を徹底的に糾弾しようとしているに違いない。

ホテルの部屋を予約しようとしても、ほぼ9割以上のホテルが全館禁煙で宿泊する場所すら簡単に見つからないのである。そんな国ほかにあるかね?

ルールという名の緊縛プレイ

お熱いのがお好きならぬ、この国は「ルールがお好き」なのだと思う。そしてその影響として「ルールですから」とかとりあえずルールに従っときゃいいといった自分で考えない人間を量産していることだ。ルールはあると楽だ。だけれども、ルールによって柔軟に考えれない、行動できないのでは、ルールがない状況よりももっと不幸なのではないか。

その細いルールは不文律のコミュニケーションルールを除いても多すぎる。特に実家があるマンションは、ルールがありえないほどうるさい。エレベーターには、いつも住民による匿名のクレームに関する注意書きが張っており、朝10時から夜10時までは静かにしましょうだのと言っている。あとは大型家具を搬入する際には、決められた日時までに管理人に連絡するようにとか、ゴミだしのルールなどが細かく記載されている。

これらを見るたびにルールが多すぎて緊縛プレイの施しを受けているのではないかと思うほど、息苦しくなる。よくもまあ家賃を払って、わざわざ息苦しい場所に住めるなあと感心さえしてしまう。

ルールを守らないものは徹底して制裁を行う。なんだか村八分意識がこの国には依然として残っているようだ。

ゲルマン人大移動&島国特有の壁

これには毎回辟易される。Why Japanese People と叫ぶ厚切りジェイソンの気持ちがよくわかる。たまたまお盆というゲルマン人大移動の時期にぶつかってしまったため、日本滞在中に気ままに海外旅行に行こうと思ったが、数日前予約だと格安航空券はほぼすべて売り切れ、チケットも通常時の2~3倍に跳ね上がっている。

通常時でも日本から海外への航空券は高い。ドバイなんかだと大体いつも3~5万程度でヨーロッパやアフリカまでいけちゃうし、連休の数日前予約でも普通の価格で航空券が取れる。島国という不利な土地状況だからなのか知らないが、こんな状況にいると海外に行くのも一苦労である。

あれこれと日本滞在の苦しみを述べてきたが、はたと気づけばこれが巷でいう「逆カルチャーショック」なのだろう。