日光浴するのがそんなに楽しいのか?なぜ欧米人は日光浴するの?

数ヶ月前までの私は今この見ている景色をどう理解すればよいのかわからなかった。なぜ欧米人はプールに入っているのに、つかっているだけで泳がないのか?プールサイドで昼寝、日光浴して何が楽しいのか?

私からするとプールは、泳いではしゃぎまくるもの、暑い中日光に当たって寝るぐらいなら、クーラーの効いている部屋で寝た方がいいじゃん?などと欧米文化を解さない私はそう考えていた。

そしてドバイに来る理由も同様である。せっかくドバイに来たというのに、プールやらビーチに行って何が楽しいんじゃい、と。しかし今にして思えば、それは私が彼らの文化や背景を理解していなかったからである。

はっとさせられたのは、くりいむしちゅーの上田のようにうんちくを説いてくるインド人上司の言葉がきっかけである。

「欧米人の肌が白いのはね、、こうこうこう理由な訳で。特にヨーロッパやロシアなんかは太陽が出る期間が短いし、雨の日や曇りの日も多いでしょう。人間が長らく太陽を見ていないとどうなると思う・・・?」

「太陽に抱きつきたくなると思う。それができなかったら、太陽—!と叫びながら外に出て1日中日向ぼっこするわ!」

そうか!まさにその集大成が、ドバイのビーチやプールでくつろぐ欧米人たちなのか!

とはいえ、そんな理由だけなのかと言われるとイマイチ納得はできない。というわけで、そこでQuoraにて同様の質問を発見したので、回答者である欧米人たち(といってもほとんどアメリカ人)の意見をまとめてみるといろんな理由があるようだ。

1.こんがりやけた肌は裕福であることの証

アメリカでは、こんがり日焼けした肌は健康的、裕福というイメージが根付いているとのこと。肌の白い白人が、日焼けをしているということはそこそこの稼ぎがありつつ、リゾート地へ行き肌を焼くだけの余裕がある、つまりは人生楽しんでいる富裕層という見方もできるらしい。

そしてかの有名なココ・シャネルの日焼けに関する逸話も。ココ・シャネルがフランスを訪れた際に偶然にも日焼けをしてしまったが、それを見たファンたちが「かっこいい!」と言い出し、それ以来日焼けが一種のトレンドになったという。また1930年代から水着会社がビキニを宣伝するようになり、それに合わせて各雑誌でも日光浴をトレンディーとして紹介する広告を始めるようになったのだとか。

2.日光に当たって健康的に

太陽にあたるとビタミンDが体内で生成される。そしてそのビタミンDが不足すると、くる病といった特定の病気を引き起こしやすくすると言われている。つまり太陽の光に当たらないことで特定の病気にかかりやすくなる、がんになりやすくなるといった諸説があり、積極的に太陽をあびることで健康を維持しようとしているらしい。

実際に歴史をたどってみると、20世紀初頭にニールス・フィンセンという科学者が日光は特定の病気の治療に役立つ!という研究を発表しノーベル賞を受賞。この流れと実際に高緯度の国で日光不足で病気の乳児が多く発生したという事実を鑑みると、彼らには日光浴=健康にいいという考えが根底にあるのかもしれない。

日本では日光=紫外線みたいな悪者あつかいだが、逆に日光量が少ないイギリスや北欧なんかでは健康の源といったヒーロー扱い。なんだこの差は?

3.結局ないものねだりだろ

髪の黒い日本人が茶色や金髪にあこがれるように、肌が白い人も浅黒い肌にあこがれるという説。が、こうした意見は少数派。

というわけで、おそらく社会的なステータスが一番関連しているんじゃないかと思う。日本だって、なぜかわからないけど皆こぞって美白になりたがるし。美白=美しいという一つの概念が日本にはあるからだろうか。これも化粧品会社の思惑のような気がしてならないが。それと同じく、健康的、裕福さを象徴するこんがり肌をめざすのだろう。

で私はどっちを目指すかって?それはやっぱりこんがり肌である。ないものねだりもあるが、中途半端に肌が黄色いよりかは、こんがりパンのように焼いた方が健康的に見えそうだからである。

20代後半から海外で生活。ドバイで5年暮らした後、イスラーム圏を2年に渡り旅する。その後マレーシアで生活。大学では社会科学を専攻。イスラエル・パレスチナの大学に留学し、ジャーナリズム、国際政治を学ぶ。読売新聞ニューヨーク支局でインターンを行った後、10年以上に渡りWPPやHavasなどの外資系広告代理店を通じて、マーケティング業界に携わる。

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