ソマリアは本当に危険?ソマリア旅行に行って考えたソマリアの治安

もはやこれは手がつけられないレベルで、圧倒的にどんな政府、メディアからもソマリアの治安はやべえといった口調で語られている。最近ではリアル北斗の拳というあだ名までついてしまったぐらいだ。ただ、ソマリアに行かずしてソマリアの治安やべえと言っては、ソマリアに失礼なので実際にソマリアに旅行に行ってみた上で、ソマリアの治安を考えてみたいと思う。

まず日本の外務省の海外安全情報によると、悲しいかな国全土がレベル4の退避勧告が出ている。


海外安全ホームページ__危険情報詳細

だめなものはダメ!と有無を言わせずに押し付けてくる日本の外務省とは対象的に、比較的中立に危険情報を教えてくれるイギリス政府だとこうなる。

Somalia_travel_advice_-_GOVUK

確かにほぼ全土が日本と同じく真っ赤なのだが、一部だけオレンジな部分がある。それが、ソマリランドという自称独立国家にある、ハルゲイサとベルベラだ。

日本人旅行者がちょいちょいソマリランドへ行くように、確かにソマリランドは普通に出歩ける場所である。しかも、紛争地帯のソマリアに近接しながら、平和的な状態を保つアフリカの奇跡のような場所だ。だから日本政府のように、全部赤じゃ!というのはちょっと言いすぎかと。

ただ、ソマリランドでさえも「外国人女が気軽に出歩ける場所」とは大声では言えない。なぜならソマリランドの首都、ハルゲイサはそこそこ自由に動けるが、ハルゲイサ以外の真っ赤に塗られている部分は、護衛の兵士2人と運転手を雇って初めて出歩けるようになるからだ。

これは、常にハルゲイサ以外が危険だというわけではない。6、7年ほど前に起こった外国人への攻撃を受け、ソマリランド政府が外国人に対して過保護になっているという背景がある。世界の各国に承認されようと頑張っているのに、自国で外国人がテロ被害にあったなんていったら、独立承認への道が閉ざされてしまうからなのだろう。

一方で、ソマリアのはどうだろうか。正直にいうと、治安はかなり悪い。外国人が一人で自由に出歩けない。それは、女だから、一人だからというよりも外国人という理由だけで攻撃の対象になることを意味するからだ。しかし巷で騒がれているように、戦場のような地獄絵図が広がり、一般人が足を踏み入れることができないほど危険とまでは言えない。私のようにきちんとした正規ルートでいけば、誰だってソマリア旅行が簡単にできるからだ。

ソマリア 平和公園
ソマリア首都モガディシオにある平和公園でのどかに遊ぶ子どもたち

ただその旅行も護衛4人と現地ガイドをつけてようやく実現するものである。やはり他の国とは違う雰囲気が出ていることは否めないが、それでもみなが騒ぐほど北斗の拳のような恐ろしさは、渡航した2016年の当時はあまり感じられなかった。渡航1週間前に、アル・シャバーブによる自爆テロがあったが、旅行会社は「問題ナッシング!」といって旅行には全く影響がでなかったぐらいである。また同じソマリアの首都内でも、観光客や外国の政府要人が安全に宿泊できる地域もあったりする。

ソマリア リドビーチ
アフリカでも有数の美しいビーチと言われるソマリアの「リド・ビーチ」

ただ一般に治安が悪いと言われている場所に関しては、天気のように治安が変わりやすいので必ず渡航前は現地のニュースなどをチェックして最新の情報を手に入れることをおすすめする。

旅行の詳細は別途記事を参照。
世界初!リアル北斗の拳、ソマリア観光スポット情報
ソマリア旅行完全ガイド!行き方、ビザ、観光アドバイスまで
本当にソマリランドの治安は良いのか?
謎の独立国家、ソマリランドへの行き方