一人で海外に来た人間がぶつかる壁

ここに至るまで、「なぜ自分は興味もないドバイに来てしまったのだろう」と思っていたし、ちんたらして要領を得ないドバイの仕事のやり方についていけねえ!日本に戻って仕事やった方が絶対早く成長するし、いろんなことできるわ、とおこがましくも考えていた。


そしてその次に考えるのが、「じゃあ、日本帰っちゃう?」である。この自分とのやり取りを脳内で何度繰り返したことか。そうすると「でもな〜もう日本に帰るのもな〜」と弱気になる自分がいる。このやりとりについて、最近見つけたのがある答えだ。

それは、今やっていることは他の誰もができないことであり、日本では決して体験できないことをやっているのだ、ということ。そして今は大変だけれどもそれを乗り越えると、誰よりもキャパが広くなっており、どんな状況下においてもやり通す能力が付くわよ、というお告げっぽいことを語る自分がいる。

日本であればまずありえない、起こり得ないような状況に断続的に直面することによって、今後どんなありえない、不利な状況下においても対応できるようになるというわけだ。

つまり苦しみは、進化を遂げるためのイニシエーションというわけである。なんだか90年代のオウム真理教みたいなことをいっているような・・・まあでも同じような論理を使って当時のインテリ大学生を口説いていたのだろうと思う。

ちなみに1人で2役をやっているからといって、精神分裂したわけではございません。

その声に、弱気な私は「そうか。強い勇者になれそうでおもろそー」ということでゲームの勇者気分のノリになるのだ。ということでこんな一人対話を繰り返す毎日。

確かに、くだらないといってやめてしまうことも1つの道だと思う。しかしここまでの道を歩いてきて、だいぶ物事の見え方が変わってきたことや、日本での平凡な毎日では味わえないような脳へ刺激(時には精神がおかしくなるほど辛いものがあるが)に満ちていることは事実である。

なのでもう十分といって引き返すのもよし、別の道を選ぶのもよし。でも冒険好きなのでこれよりも先に進むとどうなるのだろう?自分はどう変わってしまうのだろう?ということが若干楽しみでしょうがないので、仕方なくダラダラと前に進むという感じでこの生活を続けている。