ドバイでベストな女性の服装は?月別のおすすめ服装とNGな格好

なんやかんやいって世界中からパーティーピーポーが集まりそうな、ゴージャスなイメージのドバイ。

しかし国としては、イスラム教の国でもある。ドバイのイメージとイスラム教国家としての実態。ギャップがありすぎて何を着ていったらいいのだろう?という女性の方に服装のアドバイスを。

尋常じゃない暑さ!ドバイの夏季(6月、7月、8月、9月)に着るべき服装

夏季といっても日本と同じような夏季を想像してはいけない。ドバイの夏季は想像を絶する暑さである。夏は朝から30度越えは当たり前。日中には40度を超える日もしばしば。

通常であれば、まずこの時期の旅行はやめておけ、と言いたい。しかし、それでも行きたい!という人に。基本は日本の夏と同じような格好でOK。外を10分も歩くと、汗がかなり出るので速乾性のある素材を使った衣類が良いだろう。

ただし、ミニスカや短パン、キャミソールなど露出度が高い服装は控えた方がよい。場合によっては売春婦にみなされる事もある。

しかし、一番は自分が被害を被るのだ。ドバイのモールやホテルはどこも冷房がガンガンにきいている。それにより、室内でも寒いという訳のわからん状況が発生する。

それにドバイは日差しが強いので、肌を守るためにも薄手のカーディガンやロングスカート、長ズボンなどがおすすめだ。日差しが強すぎるので日傘をさしている男女もいる。サングラスだけでは対抗できないほど、日差しが強いのだ。

コートやブーツは不要。冬季(12月、1月、2月、3月)に着るべき服装

尋常じゃない暑さが終わると、過ごしやすい季節になる。日中は20度ほど。それがドバイの冬季。しかしここでも、日本の冬季と同じように考えてはいけない。

冬季というのは、あくまでドバイの夏季に対しての冬季。気温で言えば、日本の肌寒い秋や春がしっくりくる。日本が寒いからといって、ブーツや厚手のコートを持ってきても彼らの出番はない。冬のドバイで着るには暑すぎるからだ。

基本は夏と同じでよい。大半の観光客は半袖である。ただ朝晩は冷えるので、パーカーや薄手のジャケット、ストールは必須。

冬季と夏季の境目(10月、11月、4月、5月)に着るべき服装

4、5月は涼しい冬季から夏へと移行する時期である。この時期でもまだ、外で自由に出歩ける時期ではあるが、結構暑いな~という日もあるので要注意。

夏の装いで十分だが、4月の砂漠の夜はまだ冷えるので、砂漠ツアーに行く人はカーディガンやジャケットを持参しておいた方がよいだろう。5月の後半は本格的な暑さが頭角を現し始めるが、ギリギリ観光ができるというレベル。

10月から11月の前半にかけては、夏の暑さがひと段落する。それでもまだ残暑は厳しく、10月の前半には30度を超える日もしばしば。基本は夏を想定した格好がよいだろう。11月後半は日本でいう秋の装いぐらいがちょうどいい。

いずれにしろドバイの基本スタイルは、半袖か薄手のシャツにロングスカートやジーパン。砂漠対策として、ストールやカーディガンを持参するというのがベストだろう。

レギンスは避けた方がベター

ドレギンスは年中を通じてあまりおすすめはしない。冬の時期であっても、昼は気温が高くなる。スークや町中を歩いていれば、汗ばむぐらいの天気だ。

そんな中、暑苦しいレギンスやタイツをはいていると後悔する。ちなみにドバイではそのようなストッキング類をはいている人は皆無である。なのでロングスカートやジーンズのほうがおすすめ。

室内と屋外の気温差が激しいドバイにおいては、着脱が簡単な服装のほうが便利である。

ゴージャスドバイに持って行きたいフォーマル・セット

高級レストランなんかに行く場合には、ヒールやドレス、クラッチバックといったフォーマルなセットがあるとよい。ドレスコードをもうけているレストランもあるからだ。

それに、ただのディナーやバーであっても、ドバイ市民はめちゃくちゃ気合を入れる人が多い。会社帰りの飲み会であっても、わざわざ一度家に戻って、キレイにお色直しをするという習慣がある。


ドバイのバーでよく見かける感じの人。こんな感じでも浮かないのがドバイ


ドバイの高級レストランの一つ。日本料理をテーマとしたZuma

日本だと浮きそうだが、イブニングドレスだってドバイの夜にはしっくりくる。ある日本人の飲み会で、エミレーツCAがイブニングドレスを着てやってきた時は、そのしっくり具合にたまげたものである。いや、彼女がきれいな人だったということもあるが、それ以上にレストランの雰囲気にぴったりだったのだ。

ドバイのバーやレストランでは頻繁にレディース・ナイトなるものをやっている。女性はドリンクやフードが割引になるというもの。

ドバイの女性たちが、きらびやか合戦を行う場でもあり、一方でそうした蝶を狙って男たちも訪れる。いわばちょっとした出会いの場にもなっている。そうした場で浮かないためにも、きっちりとした格好は必要かもしれない。

なのでそこそこのレストランに行く予定の人は、雰囲気に合わせてかっちりとした服を持っていくと良いだろう。後悔はしないはずだ。

水着はビキニで大丈夫

ドバイのホテルにはビーチやプールを売りにしているところも多い。とりわけ冬が寒いヨーロッパやロシア圏の人にとっては、日光の下で海水浴というのはどストライクのアクティビティ。


ドバイのインスタではこういう水着ショットもよく見かける

そんなわけで冬季でも、ビーチやプールには多くの人がいる。彼らの多くは、ヨーロッパやロシアからの観光客だ。日本の海水浴場の光景となんらかわりがない。下手にラッシュ・ガードやズボンなどをはいてしまうと、逆に浮いてしまう可能性がある。

ここはがっつりおしゃれを狙いに言って損はしない。

砂漠ツアーに参加するときは、寒さを考える必要あり

ドバイの定番アクティビティ、砂漠ツアー。ほとんどのツアーは午後3時頃から始まり、アラブディナーを食べて、夜10時ごろに解散といったスケージュールだ。

砂漠の夜は、日中に比べるとずいぶん冷える。特に冬季にあたる12月から2月にかけては、かなり冷え込むので厚手のジャケットが1枚ぐらいは欲しい。私が参加した時は、寒すぎてみな焚火の周りで暖を取っていた。

砂漠に行くときは、汚れてもいいカジュアルな服装が好ましい。ラクダに乗る体験もあるので、ジーパンなどがいいが、ちょっとおしゃれにしたいなら、ロングスカートやロングワンピもいいだろう。

足元はスタイルに合わせた靴をおすすめする。サンダルだと夜はちょっと寒い。運動靴は、動きやすく、寒さ対策にもなるが、砂がかなり入ってしまう。

アバヤを着る必要はなし。露出度が高い格好は控えるべし

ドバイといえば、黒いアバヤを着る現地のエミラティを思い浮かべる人が多いかもしれないが、外国人はアバヤを着る必要はない

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アバヤを身にまとう女性たち

ちなみにあるエミラティに聞いたところ、彼らがアバヤを着ているのはイスラム教だからというよりも、むしろそういう伝統だからという理由で来ているようだ。

その証拠に彼女は、

「UAE内にいる時はアバヤを着ているけど、海外に旅行に行く時は着ないわよ」

といった。え?敬虔なイスラム教はいつも着ているんじゃないの?というマリア様の処女説を打ち破れたぐらいにちょっとショック。

お隣のガチガチイスラム教国くん、サウジアラビアとは違いドバイは比較的イスラム教であっても外国人に対してはゆるい。なにせ世界一番の観光地にドバイはなるんだ!というドバイ市長の高い志により、外国人にたくさん来て欲しいから、外国人にはあまり多くは要求しない。

イスラム教を守りたいけど、外国人に来て欲しい。だからこそ、お酒はタブーだけれども外国人が宿泊するホテルのバーやラウンジではお酒が飲めたり、女性に服装の規定を課していないのがドバイ。ビーチにだって、ビキニ姿の女性がわんさかいるのだ。

しかしだからといって、過度な露出は好まれない。一応大きなモールでは、入り口に肩や胸、ひざを露出するような格好は控えるようにという表示もされているぐらいだ。

「(もじもじしながら)え、あの、ちょっとはイスラム教のことも考慮してくださいね」

といった遠慮がちな具合だ。とはいえ中にいる人を見ると、ちょっとセクシーに胸を出すロシア人やらキャミソールに短パンという人もいる。なのでルールはあるけど、あまり守られていないのが現状。

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モール入り口に貼られている服装に関する注意

このようにドバイの観光スポットを回る分には、普段着で問題ないがモスクや戒律が厳しい場所もあるのであまり羽目を外しすぎないことが重要だ。

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20代後半から海外で生活。ドバイで5年暮らした後、イスラーム圏を2年に渡り旅する。その後マレーシアで生活。大学では社会科学を専攻。イスラエル・パレスチナの大学に留学し、ジャーナリズム、国際政治を学ぶ。読売新聞ニューヨーク支局でインターンを行った後、10年以上に渡りWPPやHavasなどの外資系広告代理店を通じて、マーケティング業界に携わる。

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