もしも今新卒に戻ったら新卒から海外就職を目指すだろうか?

ありがたくもブログを通じて、「海外就職をしたい!」という若者からいろんな質問を受けた。その中で、もしも今自分が新卒に戻ったらどうするか?という話になったので、ちょっと考えてみたいと思う。確か昔の記事では、日本で2~3年働いておいて正解だった、とはっきり断言しているような気がするが、実をいうと今考えるとはたしてそれは正解だったのだろうか、という自信がゆらぐ。

もちろん自分がやってきたことを正当化するプロセス、下積みをしてきたおじさん会社員が若者にも下積みをすべきだというような、の一部としてそう言ってしまった節もある。が今だったらどうだろうか。


新卒という考えが古い

そもそも「新卒」という区切りで考えなくてもいいのではないだろうか。新卒だろうが第二新卒だろうが古株だろうが関係はない、ということを日本を出てみてひしひしと思う。世界の人はその国のあり方やそれぞれの時間軸の中で人生を生きている。それは日本のシステムとは全く異なるものだ。日本のようなゲルマン民族の大移動のように一斉に大学に入って、一斉に就職してというのは日本と韓国ぐらいじゃないだろうか。

大事なのは、自分がやりたいと思う時に実行することであって、世間が気まぐれでつけたラベルや枠組みを基準として考えることではない。

また日本を出て気づいたが、世界の人々は結構簡単に国境をまたいで生活をしており(そうせざる得ない場合も含め)、島国だからなのか日本人にとって海外に出るのは人生の一大決心のように、おおごとのように語られる(かくいう自分もそうだったのだが)傾向が強い。

なので日本だろうが海外だろうが関係なく、あるだけのオプションを探し検討し、自分が目指す最善の選択をするのがよいのではないだろうか。

自分の道を見極める

一括りに日本で2~3年働いた方がいい、よくない、と断言することは難しい。なぜなら個々の目標によってそれが変わるからだ。もしもアジアで日系の会社、もしくは現地の会社でも何かしら日本と取引がある会社であれば日本で働いたという経験は重要になってくるだろう。

一方で私のように日本は全く関係なく、むしろ世界のどこであっても同様のスキルや職歴を身につけられるような職であれば、別に日本で数年働くということに固執しなくてもいいのだと思う。こちらの方は、「日本」という特殊スキルをすてて、まっさらな状態で世界に散らばる無数のライバルたちと競争していかなければならない。よって早期からそうしたライバルたちの中で揉まれることがいいんじゃないかと思う。

周りの同僚たちをみていても、ウクライナ、ギリシャ、インド、レバノン出身の人がおり、一度日本を出ると戦うべき相手の相対的な数が圧倒的に増えるのだ。戦うというのは、「職を得る」までの話であって、会社ではあくまで協力して仕事をしていかなければならない。高齢者の人口が多い日本社会とは違い、働き盛りの若い人口が多いため就職は圧倒的に競争率が激しくなる。

もしも自分が新卒に戻ったら何をするか

本題に戻って私は日本で2年ほど働いて海外に出たわけだけども、もしも今大学卒業を迎えた頃に戻れるとしたらどうするだろうか。海外でのインターンや就職先をかたっぱしから探して、応募していたと思う。もしくはそんなに急いで就職をせずに、WWOOFなどを利用して海外に長期滞在してみるとか。とにかくもっといろんな生き方を知っておけばその後の人生も少し違ったのではないかとさえ思う。

今なら海外インターンなどいろんなチャンスが見えるのに、なぜあの時はそれすら探そうとしなかったのかが不思議だ。あんだけ海外に就職したい!と新卒の時に思っていたのに、なぜかそれをしなかったのか。おそらく「日本で2~3年働いた方がいい」という呪縛に囚われていたのと同時に日本で2~3年働くことがなぜ自分の道にとっていいことなのか、をちゃんと考えていなかったのだとも思う。

留学帰りの学生の多くが、帰国して結局就活という枠組みに粛々と適応していきそのまま日本で社会人となる。私の場合はちょっと変わった就活方法だったが、それでも振り返るとそうしたモデルプランにどこか自分を押し込めようとしていたところがある。

世界での変化は自分が日本で感じていた以上に早い。しかも「日本人だぞ。えっへん」なんて思っていた自分がアホらしく思えるぐらい、各国のライバルたちがすごいので、今では「こりゃあかん、もっとがんばらねば」と思うほどである。

まるで漫画「ヒカルの碁」に出てくる塔矢アキラをものすごい勢いで、実力をつけて追いついてくる進藤ヒカルがいっぱいいるような感じである。

え?ヒカルの碁 って?という人は、1巻から読み直してください。大人になって少年漫画を読むと忘れかけていたアツいものを思い出させてくれます。

しかも行動する前に慎重に物事を進めリスク要因を排除しようとする傾向が強い日本人に比べ、今まで見てきた海外の人というのは、とりあえず行動する。うまくいかなかったらその都度考える、常になんとかなるさ〜という精神なのである。もちろんそれはそれで、うまくいっていないこともあるのだが、実行して初めてわかる問題もあるわけで。

というわけで2~3年したら海外に行こうというのでは遅く、何か大きなものを損失しているような気分にもなる。日本を出て学んだのは、いつかやる精神ではなく、とにかくやりたいこと思いついたことをどんどん実行していくことの重要性だ。これは就職に限らず人生の様々なことにも通じることだと思う。