クーリエジャポンがようやくネット版に移行したようです

やっと来たか、というのが正直な感想。創刊号以来、かなりマメに読んできた唯一ともいえる雑誌が「クーリエジャポン」だ。海外の面白ニュースをいち早く翻訳し、海外に出たい人や興味がある人を刺激しまくる、そそる記事を書く。かくいう私も、そのクーリエの戦略にはまってしまった1人である。

その「クーリエジャポン」が2016年3月より雑誌を廃刊し、今後は会員制のネットメディアとして展開することを発表した。これについていくつかいいたいことがる。

クーリエ・ジャポン___海外メディアから記事を厳選!


今更ネットメディアって。遅すぎやしませんか?

会社がもともと出版なのでしょうがないのかもしれない。それにしても、言うことはいつも海外の最新を取り入れた先読みみたいなことを言っているのに、なぜか媒体そのものは未だに雑誌オンリー。しかもデジタルで読みたかったら、雑誌をまず買わなければいけない。そうしてはじめてデジタル版が読めるというのだ。

なんだそりゃ。そもそも雑誌も読んでデジタル版も読もうなんてやついるのか?そもそもかさばる雑誌で買いたくない、もしくは物理的に買えないからデジタル版で読みたいのに、雑誌をまず買え!って一体どういうことだろう。

それでも内容が面白そうなので、今までしょうがなく雑誌で買ってきたのだが、完全デジタル移行についてはどうにかならんかなーと常々持っていた。

月額980円は本当に価値があるか?

ウェブ版クーリエジャポンは、会員制にして会員しか読めない記事と無料記事を分けている。しかも会員記事を読みたくば、月額980円て。これは個人的にはちょっと高いと思う。確かに今までの雑誌と同じかそれ以上のクオリティであれば、納得ができるが逆にネットメディア化したことによって、内容が薄くなったんじゃないかなあと思うのが正直な所。

良質な記事だったら、ハフィントンポストとかでも無料で読めるわけだし。しかも、メディアサイトになったことによって、雑誌でいう何が今月のメインなのか、編集部として何を押しているのかというところが見えづらくなったと思う。雑誌のよいところは、押し付けかもしれないが「今月はこれがきてますよ!あついですよ」といったトピックを大きく扱う。特集記事のようなセクションがつくられ、読む方も「ほう、ここが大事なのだな」と思う。

しかし、ネットメディアになると自分で読みたい記事を選べるものの、逆に漫然と記事が並びすぎていてしかもどれが「今アツくて、読むべきものなのかわからない」というのが、雑誌からネットメディアに移行して感じた違和感だ。

出版社ならではの強み、編集力というのがネットメディアに移行して欠落したんじゃないかなとも思う。だからといって、ネットメディアの強みもフルに活かせきれていないところは課題を感じる。

たとえ月額980円の価値はあったとしても、わざわざそれを自ら探して980円分の価値にしていくのは結構疲れることが分かった。だからこそ、雑誌のようにお仕着せにしてくださるとこちらも意図しない記事に出会ったり、初めから読むだけなので楽なのだ。

そして、今やモバイルファーストであり、メディアアプリもあるのだからネットメディアだけで満足していては勝てないと思う。いくら記事がよくても、アクセスや見せ方が悪ければたちまちユーザーは離れてしまうだろう。

事実私も、わざわざ思い出さないとサイトにアクセスしないレベルになっているので、今後はほとんどみない→やっぱりやめるという方向にいくのではないかと思う。