騙された!日本の自転車を売りつける狡猾な手口

建物と建物が離れており、近くのスーパーでも徒歩30分以上かかるという状況なので、自転車を買おうと思っていた。ドバイで「ママチャリが走っている」というようなことを以前番組で見たので、調べてみたが、まあドバイモールにもエミレーツモールにも自転車屋なんてないのである。


しょうがないのでドバイ市民のお役立ちサイト「Dubizzle」で、中古自転車を買うことに。まあそこそこの値段ではあるが、一応日本の自転車の方がよいかと思いあてはまるものをいくつかピックアップ。

1つ目は、商品説明のところには「日本の自転車」とかかれてあるが、どう見ても聞いたこともないブランドだし、どうも作りからして日本の自転車ではないと思われるもの。明らかに「TOKYO」なんてダサいデザインを入れる自転車なんて、「非日本製です」と自ら言っているようなものである。しかし、みたところ新品の自転車のようで、かつお手頃の値段だったので一応連絡をしてみることに。

あからさまにこれは、私は日本人だが、これは日本の自転車ではないぞ、とゆすりをかけて安くしてもらおうという作戦に出た。しかし、向こうは「日本の自転車だ!」と言い張る。そして、値下げ交渉にも応じないので一旦保留。

もう1つは、みたところ中古だが、日本の自転車であることが分かる。しかも中古といえども1~3ヶ月しか使っていないという。これはラッキーだと思い、連絡をとる。連絡もちゃんと取れ(ドバイは連絡がつかない、もしくは途中で逃げるパターンが多い)、なんとか数日中に、クローズしそうだと思っていたのだが、すでにそこから詐欺師の巧妙な罠にはまっていたのだ。

週末の昼間に、自転車を持ってきてくれないかという話をしていたのだが、向こうから突然「今から自転車を持って行きたい」という連絡があった。夜の8時にいきなり来るから、という対応になんとこいつは失礼な奴だと思っていたが、まあ早めに自転車が手に入るのならいいだろう、と思ってOKをした。

すると本当にやってきて、車で運んできた2台の自転車を比べて見せてくれた。うむ、確かに日本の自転車だが、ちゃんと動くのだろうか。ということで、ブレーキやライトなどをくまなくチェック。こちらも特に問題はなさそうだ。

早速支払いに入ろうと思ったが、言い値ではいはい、と買うほどバカではない。とりあえず3000円ぐらいの値切りからスタート。結局、自転車の空気入れもついて1万3千円(それでも高い)ほどで交渉は終了。若干値切れたものの、値段にはしぶしぶだった。とりあえず自転車という足をゲットできたという満足感でいっぱいだった。

売り手は、パキスタン人(ちょっとイケメン)で、なんと弟は日本人と結婚しているらしい(のちに知り合いから本当にその人が存在することを知った)。まあ日本びいきなのね、とちょっと日本人として嬉しくなったが、世の中はそんなに甘くない。

ある日のこと、昼間に自転車を乗っていたらあることに気がついた。自転車を買う時には、夜だったため性能しかわからず、見た目がよく見えなかったのだ。しかし、太陽の真下で見るその自転車は、1~3ヶ月の使用どころじゃない。もはや数年以上も使い古していて、雨に晒さればギシギシと音を立てるオンボロ自転車だったのである。

その時にようやく気付いたのだ。なぜあのパキが夜に強引におしかけてきた理由を。

そうか、商品の見た目がよく見えない夜に持ってくることで、オンボロ自転車を商品の説明どおり、いかにも新品同様として売ろうという作戦である。くそう・・・やられた。まあ自転車は自転車なので問題はないが、そういう人を騙そうという巧妙な手口に引っかかった自分が悔しくてしょうがない。

もっと人を疑ってかからねば、と自分を戒めると同時に平気で消費者を騙す輩が商売をのうのうとやっているのが気に食わなかった。そこまでして金が欲しいのかよ!と。島国をでたら、「騙される方が悪い」というルールであることはわかっているが、くやしいです!もっと真面目にビジネスをやろうよ、と思ってもここは世界はそんなんじゃないんだ、と改めて思った日。